魔王「まずはいちご100%からだな」側近「随分と懐かしい作品ですね」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/21(水) 21:19:49.70 ID:UnLhG+kGO
「ああ……どの勇者も捨てがたい」

寝る間を惜しんでレベルを上げて、ゲームスタート時に受け取ったユニークスキルのおかげもあって、私はすぐさま魔王としての頭角を現し、最強プレイヤーの一角に数えられた。

勇者側、魔王側のプレイヤーからも一目を置かれ、ついに大魔王の座を手に入れた私は数多の勇者と対決し、悦に浸っていた。

愚かな少年。
憐れな少女。
小癪な小娘。
小賢しい青年。

勇者にはそうした者が多く、そしてそれは私の嗜好にドンピシャでありドストライクだった。

「さあ、私の息の根を止めるがいい」

激戦の果てに魔王は決まって倒されるものだがそれも含めて私は魔王という立場と概念を受け入れ、甘んじて幾度も勇者に討ち滅ぼされた。

「躊躇うな。勇気を見せよ」

最後の一太刀、一撃は、何よりも甘美である。


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