魔王「まずはいちご100%からだな」側近「随分と懐かしい作品ですね」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/21(水) 21:22:51.35 ID:UnLhG+kGO
「次はあの初心者にしよう」

ゲームの売り上げは好調で、毎日ひっきりなしに新しいユーザーが新規アカウントを作る。
それは魔王側からリアルタイムで確認することが可能で、始めて間もない新米勇者の元に突如現れし絶対悪として洗礼を与えるのが魔王のお約束である。

「悔しければ力を身につけ、また挑むがよい」

絶対に勝てない負けイベントを行うことで、新規ユーザーは身も心も勇者となる。
そこで奮起せぬ者は糞ゲーと詰り、もう二度とプレイすることはなかった。
そうして選別された真の勇者のみが力をつけてゲームの終盤で魔王と再戦を果たす仕組みだ。

「惜しいが、まだ少し足りないな」

力が足りなければ当然、勇者とて敗北する。
そしてまたレベル上げに勤しみ、挑戦する。
もっともその時には私もさらなる力を身につけているわけで、いたちごっこの関係だった。

「ああ、君はあの時の坊やだね」

愚かな少年をいたぶり、泣かせるのが好きだ。

「ああ、君はあの憐れな少女か」

憐れな少女を残酷な目に遭わせるのが好きだ。

「ふん。小癪な小娘めが。身の程を知れ」

小癪な小娘に身の程をわからせるのが好きだ。

「そんな小賢しい策が通用すると思ったか?」

小賢しい青年の策を先んじて潰すのが好きだ。

「さあ、盛大に糞を漏らして泣き喚くがいい」

何より、勇者が糞を漏らす様は、痛快だった。


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