呆れメロス
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1:名無しNIPPER[saga]
2019/12/06(金) 22:31:29.63 ID:o9kFpOMF0

メロスは呆れた。

必ず、かの邪智暴虐のなろう作家が書いた作品に「やれやれ、またなろう作家、やっちゃいました?」と皮肉を言わねばならぬと決意した。

メロスには『なろう小説』の良さがわからぬ。

メロスは、小説も書いたことのない一般人である。

ニートとして引きこもり、アニメと漫画を嗜んで暮して来た。

けれどもなろう小説に対しては、人一倍に敏感であった。



きょう未明メロスはパソコンを立ち上げ、ネットを越えまとめサイトを越え、Twitterにやって来た。

メロスは父も母もあるが共働き。女房は無い。

十六の、ジャニヲタ気質な妹と同部屋暮らしだ。

この妹は、大学二年生のジャニーズ系容姿の慶応パリピボーイに憧れ、近々、お付き合いしたい事を妄想していた。

結婚式も夢見ているのである。

メロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買う訳ではなく、妹の幸せをはるばる壊してやろうと今日はTwitterを開いたのだ。

先ず、妹の意中の相手が性犯罪を匂わすツイートしてたら炎上させてやろうと情報を集めたが、特になかったので、それから2時間くらいエロ画像を求めて、ぶらぶら神絵師ツイートを見ていた。



メロスには1人だけ相互フォローがいた。セリヌンティウスである。

彼とはヲタク友達だが、メロスとは違い、きちんと石工所で働いている。

その友に、これから妹の想い人をネットで炎上させて抹殺したいことについて、DM(ダイレクトメッセージ)で訪ねてみるつもりなのだ。

久しく個人連絡をしてなかったのだから、訪ねるのが楽しみである。

しかしTwitterを見ているうちにメロスは、全体の様子を怪しく思った。ひっそりしている。

もう既に朝方で、投稿が少ないのは当りまえだが、けれども、なんだか、時刻のせいばかりでは無く、ツイート全体が、やけに寂しい。

のんきなメロスも、だんだん不安になって来た。

たまたま見つけた神絵師をつかまえて、何かあったのか、二日前にこのSNSに来たときは、夜でも絵師がエロ絵をうpして、リプも賑やかであった筈はずだが、
と質問した。

神絵師には、ブロックされた。



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