小日向美穂「グッバイ、ネヴァーランド」
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2: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 00:15:13.81 ID:nY0iWbpOO
「いーやっふー!」
「きゃー!」
「きゃっふー! あはは! 楽しい!」
 カモメがキューキューと鳴きながら空を飛び、心地よい潮騒を裂くようにジェットスキーが爆音を鳴らし航跡波を引く。邪智暴虐の王様が如く無茶苦茶な運転だけど咎めるものは誰もいない。
「あー、最高! って美穂大丈夫? 目が回っているけど」
「だ、大丈夫だよ……響子ちゃんで絶叫マシンは慣れているから……」
 満足するまで海の上のツーリングを楽しんだ加蓮とは対照的にタンデムしていた美穂は頭の上にカモメとひよこがキューキューピヨピヨと飛んでいるようだ。
「おーい、美穂ー」
「プロデューサーさぁん……フラフラします……でもあまり見ないでください……水着はやっぱり恥ずかしいです」
「あ、すんません」
 カメラもないし何回も水着を着ているのに未だに慣れそうにないみたいだ。そういうところが実に彼女らしい。



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