小日向美穂「グッバイ、ネヴァーランド」
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3: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 00:16:10.53 ID:nY0iWbpOO
「ぷはぁ! 大和亜季、ただいま帰還しました!」

「わっ! 亜季さんすごっ、また大物取ってるじゃん」

「アッハッハ! これで無人島サバイバル企画が来てもバッチリでありますな!」

 ブクブクと水面から泡ができたと思えば今度は亜希がモリを片手に浮かび上がってきた。鋭いモリの先には美穂の顔よりも真っ赤な真鯛が刺さっている。どんどん海の女としてのスキルが上がっていっているな、そのうちシーラカンスも仕留めて来るんじゃないか。

「スイカが冷えました! みんなでスイカ割りしましょう!」

 やや小麦色に日焼けした卯月が先ほどまで海で冷やしていたスイカを抱えて持ってくる。お化けという単語が頭につきそうなほど大きく、遠くから見ればかぼちゃと間違えそうだ。

「やや右であります!」

「いやっ、ちょっと行き過ぎたかな?」

「そのまままっすぐですっ」

「ここですね……。えいっ!」

 ぴにゃこら太アイマスクで視界を奪われた肇が勢いよくバットを振り下ろす。見事パカっと割れたスイカの中から元気な赤ちゃんが……なんてことはないけども、赤々とした果肉と星のように散りばめられた黒い種のコントラストが食欲をそそる。



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