キョン「ほらよ」佐々木「ん? なんだい、この小包は?」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/11(火) 21:17:09.08 ID:IEJuNBz7O
「もういい。今度はこっちの番だ」

ひとしきり俺に揶揄われた佐々木は仕返しとばかりに先程渡した小包をいそいそ開け始めた。

「家に帰ってからにしろよ」
「ふんだ。キミにだけは言われたくないね」

すっかり対抗心剥き出しの困った親友は、包みの中の茶色い物体を見て、その動きを止めた。

「うっ……こ、これは……」
「んん? どぉしたぁ? 佐々木ぃ?」

我ながら意地の悪い口調だったと思う。
俺が佐々木に渡したのは一見するとなんの変哲もないただの『トリュフ・チョコレート』。
しかしこれまでの経緯という幻惑がかかって。

「これは、まるで……」
「うんこ、みたいだろ?」
「ひっ!?」

耳元で囁くと、佐々木が包みを手放しかけた。

「おっと、危ない。ちゃんと持てよ」
「ご、ごめん……僕としたことが、つい」
「ほら、まだほんのり温かいぜ?」
「キョン! いい加減にしたまえ!」

ああ、愉しい。バレンタインデーは愉しいな。


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