キョン「ほらよ」佐々木「ん? なんだい、この小包は?」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/11(火) 21:14:57.50 ID:IEJuNBz7O
「なんだ、お前も用意してたのか」
「か、勘違いしないでくれたまえ! これはあくまでバレンタインデーに対する抗議というか、意地でも2月14日に渡してやるものかという僕の意思を示したもので……とにかく、はい!」

はいっと手渡されて有り難く包みを受け取る。

「ありがとな、佐々木」
「ふん……味は保証出来ないよ」
「どれどれ」
「あっ……こらキョン、待ちたまえ!」

制止を振り切り、包みを開けると中には形良く焼けたチョコレートクッキーが入っていた。

「美味そうだな」
「そうまじまじと眺めるような物じゃないよ」

しげしげと眺める俺を嗜める佐々木の顔は赤く、眼福とばかりに照れたご尊顔を目に焼きつけてから、照れ隠しに茶化しておく。

「いや、お前のことだから大昔の迷信なんかを取り入れて、クッキーに自分の髪や爪なんかを仕込んでるんじゃないかと思ってな」
「な、なんでわかっ……」
「え?」
「う、ううん! そんなわけないだろう!?」

大丈夫だろうかこのクッキー。ちょっと怖い。


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