31:☆2/3 ◆AL0FHjcNlc[saga]
2020/03/30(月) 21:56:55.55 ID:pVyNxzTm0
楓「なか卯の、ぎゅぴぎゅぴとした歯応えの唐揚げと冷たいビールの取り合わせは、もう最高ですよ♪」
周子「なんすかその、屈強なサイヤ人が歩いてきそうな歯応え」
楓「シメのうどんのラインナップも実に豊富! 小腹が空けば牛皿をちょっと摘まんだり……!」
楓「特に! 蒸し暑い夏っ! 汗水垂らしたサラリーマン達が何かに追われるように慌ただしく牛丼をかきこむのを傍目に、空調の効いた席でキンキンに冷えたビール片手にそれらを悠々と満喫している時なんて、もうッ……!」
周子「至福?」
楓「…………」
楓「…………いえ、その……『私の人生、これでいいのかな?』みたいな気分に……」
周子「(何だろ、この人………のあさんと同じタイプのニオイがする)」
のあ「……楓」
楓「はい?」
のあ「……なか卯が好きなのね」
楓「えっ? ……は、はい」
のあ「……吉野家のCM出たのに」
のあ「………………………」
のあ「………………………」ギリッ
楓「ヒッ……!?」
━━━━20分後━━━━
周子「のあさん?」
周子「さっきのは、ちょっと良く無かったかな。楓さんからしたら、いわれのない恨みなワケだし」
周子「楓さん、トイレに行ったきり帰って来んし」
のあ「ごめん……」
周子「……でも、ファンからしたらニヤっとするかもね。好きなキャラの声で迎えられるのは」
のあ「私もやってみたい……声優とか、ちょっと興味あるかも」
周子「のあさん、日常では全く声張れんけど大丈夫なん?」
のあ「…………オホン」
のあ「なっ、なみー」
周子「もうちょい声張らんと、バイトとしてですら採用されんレベルだよ?」
のあ「お……、おおもりーー」
周子「お。ちーと明こなったね。でもまだ恥ずかしさが抜けてへん」
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