もしもし、そこの加蓮さん。
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18:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 22:01:13.11 ID:DTyxDqAB0

 ◇ ◇ ◆


実際、加蓮は上手くやっていました。


高校に入って一ヶ月と少し。
ゴールデンウィークを終え、級友達がそれぞれのコミュニティを築きつつある中、
加蓮もまた馬の合う友を得て、ようやく人心地の付いた頃。

幸いにしてと言うべきか、クラス内に中学校の同級生―
―つまり、加蓮のこれまでについて知る者―
―は居ません。

最も、彼女はそういう学校をわざわざ選んで受験したのですが。


ひとつ、級友達に彼女の印象を尋ねたとしましょう。

多くは口を揃えて「けっこーノリの良いやつ」と答えるでしょうし、
何人かの女子は「よく体育サボってるやつ」と答えるでしょうし、
ほとんどの男子は「付き合いたい」という本音をそっと胸の内へ隠すに違いありません。

加蓮は、加蓮自らの努力によって、今の居場所を手に入れたのです。


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