加蓮「ザ・クイズショウ?」
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30: ◆twvOK8mV6U[sage saga]
2020/06/12(金) 21:23:40.26 ID:ZeVBIg7K0
神山「さあ北条さん。



お答えください」








加蓮「…………………………D。酸素マスクを、外した………………!」








神山「…………………正解です」

加蓮「…………ヒッグ、グスッ」

神山「そうです。
あなたがプロデューサーに対してした行為。
初めに、手を強く握り、次に愛の言葉を囁き、

そして、人工呼吸器を外して、彼にキスをした」

加蓮「…………ウゥッ…ヒッグ…………」

神山「外したといっても、ほんのわずかな間だけですから、
彼が今なお目覚めないことと、それとは関係ないでしょう」

神山「ですが、もし外していなかったら、自分の想いを閉じ込め続けていたら」

神山「もしかしたら、万に一つかもしれないけど」


神山「彼は目を覚ましていたかもしれない」


加蓮「ウゥ…ヒック………グス……………」

神山「………………あなたから一番初めに話した夢は、ハリウッド映画に出演する、というものでした。限度額いっぱいの賞金ではなく。
それも、すべて彼のためなんじゃないですか?もちろんギャラを稼ぐのは大変です。
でもあなたは、一度きりの賞金を選ぶより、彼に育てられた『アイドルの北条加蓮』を、彼のために生かしたかった…。
……………違いますか?」

加蓮「………………………アタシは……」

神山「……………」

加蓮「………………アタシは、プロデューサーのことが好きなのにっ………大好きなのに………………!あの時の、あの時のアタシは……………………!
プロデューサーのことなんか………死んじゃえばいいって…………!!」

神山「北条さん。
私は、人が人を想う気持ちで変わるものがある、と思います。
そして、あなたは今、確かに『何か』を変えたんです」

神山「ここは夢を叶えるための場所です。あがいてあがいて、自分と向き合う場所なんです。
必死で追い求める者には必ず微笑んでくれる。それがこの、



ザ・クイズショウなんです」


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