【ガルパンSS】沙織「彼女のうたかた」エリカ「ある日の喫茶店での出会い」
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11:名無しNIPPER[saga]
2020/07/03(金) 01:11:51.21 ID:a4T5KC6j0


唐突な提案。

その意味を計りかねたのか逸見さんの喉から調子の外れた間抜けな音がでる。


「黒森峰の学園艦って大きいんだしここみたいに雰囲気の良いカフェとかきっとあるって!無いなら無いでお香とか、カラオケとかでいっぱい歌ってスッキリしてからとか!」

「ちょ、何言ってるの?」

「え?だから、逸見さんが学園艦にいてもイライラしない方法」


とりあえず『黒森峰 カフェ 雰囲気』で検索してみて出てきたランキングの一位から調べてみる。

あ、ここ良さそう。

私はスマホを差し出すも、逸見さんはその手をそっと払いのける。


「だから、何でって。あなたにそんな事してもらう筋合い―――」

「……ずっと張り詰めてるのが辛くないわけないよ」

「……」

「逸見さん、こんな風に落ち着いてすごせる日が一年にどれだけあるの?寄港して、何の用事もないからって一人になれる時がどれだけあるの?」


座り直した逸見さんは、だけど気まずそうに目を逸らす。

でも、耳はこちらを向いているのだから問題ない。


「私は、あなたがどんな風に学園生活を送ってるのか知らないよ。あなたが、何を思って日々を過ごしているのか知らないよ。だってあなたとまともに話をしたの、これが初めてなんだから」


そう、初めてなんだから。

あなたの第一印象は凄く悪くて、みぽりんはあなたは悪くないって言ってたけどそんなの知らなくて。

だけど、だけど。




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