【ガルパンSS】沙織「彼女のうたかた」エリカ「ある日の喫茶店での出会い」
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7:名無しNIPPER[saga]
2020/07/03(金) 01:09:27.50 ID:a4T5KC6j0


「……それじゃあいっつも気を張ってるって事じゃん」

「……別にそれが嫌ってわけじゃないわよ?その緊張感があるからこそ試合の時楽しいんだから。……ただ、時々肩が凝っちゃうのも事実だけどね」

「なら、どうするの?」


逸見さんはふんと鼻を鳴らすと、少し強張った微笑みを見せる。


「だから、たまに寄港すると気を休めるためにこうやって一人で街を歩いてるのよ。今日は変なのに絡まれちゃったけどね」

「もー!そういう言い方はないでしょ!」

「それはお互い様でしょ?まぁ、とにかくあなたと話してるとあんまり気を張らなくて自然体になっちゃうのよ」


少なくとも、私が彼女の安らぎを邪魔したわけではないという事がわかって、安堵する。

でも、それはあくまでマイナスでは無かったというだけで、逸見さんが普段気を張ったままだという事は変わらない。

他人の私が心配するなんてのはおこがましい事なのはわかっているけれど、それでも。

どうしても気になってしまう。


「……辛くないの?」

「ご心配なく。もう慣れたわ」


また、諦めたように笑う。

それがなんだか見ていられなくて、私は無理やりトーンを上げて、明るい風に話す。


「じゃあさ、私もこのまま戦車道続けていったらいつか逸見さんは私と話すときもイライラガミガミするようになるのかな」

「流石に他所の子にそんな事はしないわよ……でも、そうね。やっぱり嫌味っぽくはなるでしょうね」

「そっかー。じゃあ今日はゆったりな逸見さんと話せる数少ない機会なんだね」

「……そうね」




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