キャプテン・アメリカ「モテない童貞くんの悩みを聞いてあげてください……?」
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19:名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:45:09.10 ID:Y0oQ9FMM0
バッキーの重い一撃が頬にヒットし、キャップの意識は即座にして70年後の現代に引き戻された。

違う。この男は僕の知るバッキーとは別人だ。

頭ではそう理解していても、魂の部分で二人を切り離せずにいるキャップ。

ここで彼を止めなければ。キャップは決意を改たにした。

そうでなければ、こちらのバッキーにも間違った道を歩ませてしまう。

バッキー、君は町一番の色男だった。そんな君が、女性に酷い真似をするのを黙って見過ごすわけにはいかない。

そうさ。バッキーが、女とだなんて。絶対に許さない。

波長の合っていた二人の攻防のバランスは、キャップの猛攻により次第に傾き始めた。

沸き上がった正義感と使命感。そしてほんのちょっぴりの嫉妬心が、凄まじい闘士となってキャップを突き動かしたのだ。

防戦一方になるバッキー。キャップはパンチの嵐に織り交ぜたタックルで、彼を優しく地面へ転がした。

「どうだいバッキー、久々の取っ組み合いは。少年時代を思い出すだろう?」

「何を言っている……離せ!」

キャップの馴れ馴れしい態度に、能面のようだったバッキーの瞳に困惑の色が宿る。

そんな表情をされてしまったらますます親友のバッキーと錯覚してしまうと、キャップは微笑ましくなる。


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