サイタマ「先公は引っ込んでろよ」ぬ〜べ〜「生憎、仲間を見捨てては置けなくてな」
1- 20
15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/31(木) 22:08:26.17 ID:IyzTPP2HO
「知り合いか?」
「教室で、ちょっとね」

サイタマの問いかけに面倒臭そうに答えたタツマキは、鬼を庇う少女に警告を告げる。

「よく聞きなさい。あなたがいま庇っているのはもう人間じゃないの。災害指定レベル"鬼"の怪人よ。だから速やかにそこを退きなさい」
「怪人はあなた達のほうじゃないの!」
「わ、私たちが、怪人……?」

タツマキは困惑する。自分たちはヒーローだ。
しかし、目の前の少女の目には怪人に見えた。
稲葉郷子は何故、ぬ〜べ〜がタツマキに対して攻撃しなかったのかを正確に理解していた。

「ぬ〜べ〜はこんな姿になってもタツマキちゃんを攻撃しなかった! だってタツマキちゃんはぬ〜べ〜の生徒だから! だから攻撃しなかったのよ!? どうしてわからないの!!」
「わ、私が、生徒……?」

思いもよらぬ展開に困惑する。郷子は泣いた。

「先生は怪人なんかじゃない! こんな姿になっても生徒を傷つけなかった! それなのにどうして先生を痛めつけるの!? そんなのヒーローがすることじゃない!!」

ただの子供の駄々。癇癪であり戯言だ。
そう切り捨てるのは容易い。けれど。
それをしてしまったらもう戻れない気がした。

「なるほどな」
「なによ、随分と冷静じゃないの」
「なんとなくわかった」

まるでわかってないような顔をしつつも状況を理解したらしきサイタマは、鬼に近づき。

「おい、先公」
「ぐぐぐるぅう」
「俺をぶん殴れ。そしたら全部解決だ」

サイタマは鬼にぶん殴られた。
それに乗じて、タツマキとフブキも飛び立つ。
悪は去ったと言わんばかりに。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
18Res/21.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice