サイタマ「先公は引っ込んでろよ」ぬ〜べ〜「生憎、仲間を見捨てては置けなくてな」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/31(木) 22:11:30.03 ID:IyzTPP2HO
「まったく! やってらんないわよ!!」
「どうやら協会の情報に齟齬があったみたいね。あの先生は鬼であっても悪ではなかった」

ぷんすか怒る姉と冷静にまとめる妹。
彼女たちはサイタマがぶっ飛ばされた場所へと急行し、人気のない空き地に横たわる彼を発見。

「サイタマ! 大丈夫? 怪我はない?」
「ふん。心配するだけ無駄よ。どーせコイツのことだからピンピンしてる……」

サイタマは倒れ伏したまま、ぽつりと呟いた。

「効いたぜ……あの先公のパンチ」

それは言葉通りの意味ではないのだろう。
どうみてもサイタマは無傷だ。軽傷すらない。
それでも痛むのだとすれば、それはきっと。

「ふん。協会上層部の奴ら、今に見てなさい。サイタマ、アンタもさっさと起きて手伝いなさい! ヒーロー協会を根絶やしにするわよ!」
「お前、ほんと懲りてねえな」

先程の一幕ですら、この戦慄のタツマキには効果が薄かったようでサイタマは呆れ、またしても暴力に訴えようとする懲りない姉を妹のフブキが必死に話題を逸らそうと試みる。

「それよりお姉ちゃん! 早くランドセルを下ろしたら? もう任務も終わったことだし……」
「嫌」
「へ? な、なんで……?」
「似合ってるって言われたから」

赤い顔をしてそんな駄々を捏ねるタツマキにポカンとするフブキ。サイタマはヘラヘラ笑う。

「へへっ。ガキにはお似合いだな」
「何よ。私、アンタが起き上がらない理由わかってるんだから。あの鬼の手の威力が強すぎて思わず漏らしたってことくらいお見通しよ」
「え?」
「フハッ!」

耳を疑うフブキと、愉悦で肯定するサイタマ。
これまでどんな怪人にも負けなかったサイタマに、あの鬼の手を持つ教師は土ならぬ糞をつけたのだ。


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