サイタマ「先公は引っ込んでろよ」ぬ〜べ〜「生憎、仲間を見捨てては置けなくてな」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/31(木) 21:28:31.26 ID:IyzTPP2HO
「おーい、みんな。転校生に聞きたいことは山ほどあるだろうが、ひとまず先生の話を聞いてくれ。大事な話だから、心して聞くように」

ざわめく教室内を鎮めた担任教師はおもむろにカーテンを閉めて、薄暗くなった教室内にぽつりと蝋燭を1本灯してから、語り始めた。

「さて、今日は君たちに『怪人』と呼ばれる闇の世界の住人達のことについて話そうと思う」
「せんせー、かいじんってなんですかー?」
「外国の人のことー?」

あまり聞き馴染みのない言葉に戸惑い、外人と勘違いしている生徒に苦笑しつつ、担任教師は優しげな口調でわかりやすく解説した。

「怪人とはつまり、怪しい人と書く」
「怪しい人って、ぬ〜べ〜先生みたいな?」
「そうそう何を隠そうこの俺こそが……って、誰が怪しい人だ! 歴とした公務員だぞ俺は!」

砕けた口調で生徒達の笑いを取る担任教師。
本名、鵺野鳴介。通称、ぬ〜べ〜。25歳。
自称、霊能力者。零能力者とも噂される。
教室内を暗くして怪談のように怪人について語る彼は如何にも胡散臭く怪しい人物であった。

「話を戻そう。そんな怪しい人が近頃この町に出没しているらしい。どうだ、怖いだろう?」
「こわーい!」
「怖い怪人に会いたくなかったら、学校が終わったら寄り道せずに真っ直ぐ家に帰って、夜遅くに外を出歩かないように。わかったかな?」
「はーい!」

怪談風の演出もあり、怪人を怖がる生徒は素直に返事したのだが、中には反発する者もいて。

「けっ。怪人なんか怖かねーや!」
「ほう? 金田は根性があるなぁ」

問題児である金田勝の強がりに、ぬ〜べ〜は不敵に笑い、コツコツと靴音を鳴らして近づく。


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