【シャニマス 】果穂(16)「普通って、なんですか?」
1- 20
51:名無しNIPPER
2021/05/22(土) 17:11:45.39 ID:WLbdB1fd0
undefined


52:名無しNIPPER
2021/05/22(土) 17:15:32.85 ID:WLbdB1fd0
 プロデューサーさんがカバンから水を取り出してる。先に水飲むのかな。じゃああたしが先にいただきますって言っちゃえば食べてしまってもいいのでは……でもさっきいらないですと言った手前、それはなんか違う気もするし……

「でもよかった、果穂も文化祭を楽しめそうで! 普通のみんなみたいに」

「…………」
以下略 AAS



53:名無しNIPPER
2021/05/22(土) 17:16:19.54 ID:WLbdB1fd0
 普通を楽しんでいる友達を見ると、たまに羨ましくなる。放課後にどこに行ったとか、部活の先輩がウザいとか、夜遅くまで通話したりとか。
 もちろん、普通の人たちからすれば、あたしがしている経験は羨ましいものなのかもしれない。特別なことは普通味わえないことで、特別な体験をさせてもらいながら普通
も望むなんて、とんだ我が儘だってことはわかっている。
 でも、やっぱり、あたしが普通でなくなるきっかけになった人に、普通のみんなみたいに、と言われると、頭の中のつっかえが外れてしまったみたいに色々込み上げてしまって、

以下略 AAS



54:名無しNIPPER
2021/05/22(土) 17:17:11.49 ID:WLbdB1fd0
 だから、ごめん。

 たぶん最後は、そう言っていた。大きな花火が打ち上がって、少し遅れて音が爆発する。その爆発と一緒に、プロデューサーさんの声は一瞬途切れてしまったけど、それでもあたしにだけははっきり聞こえた気がした。

 ああそうか。
以下略 AAS



55:名無しNIPPER
2021/05/22(土) 17:19:32.13 ID:WLbdB1fd0
undefined


56:名無しNIPPER
2021/05/22(土) 17:23:25.88 ID:WLbdB1fd0
>>51
ミス


 たこ焼きを受け取った後は、どこか座れる場所を2人で探した。どこも人が多くて、ベンチなんかはロープが巻いてあって使えなくなってる。ザクザクと人混みを歩き、屋台を少し抜けると、レジャーシートがたくさん敷いてある場所に出た。
以下略 AAS



57:名無しNIPPER
2021/05/22(土) 17:24:28.63 ID:WLbdB1fd0
>>56

「そういえば文化祭だけど、曲は使ってもらって大丈夫だって」

 たこ焼きのパッケージからベベンと音を当てて輪ゴムを外しながら、プロデューサーさんは思い出したように言った。
以下略 AAS



58:名無しNIPPER
2021/05/22(土) 17:25:30.91 ID:WLbdB1fd0
>>54


 普通の人生が何なのかはわからないけど、あたしは自分にないものを欲しがりすぎてたのかもしれない。
 夏葉さんほど周りが見えるわけでもないし、樹里ちゃんほどかっこよくもない、凛世さんほど綺麗でもなければ、ちょこ先輩みたいにみんなを楽しませることができる自信もない。あたしは普通の人間だ。
以下略 AAS



59:名無しNIPPER[sage]
2021/05/23(日) 14:17:16.88 ID:9OV2pX4lo
反抗期の小宮果穂ぉ!


60:名無しNIPPER[sage]
2021/05/23(日) 22:13:02.44 ID:VDGJuTNc0
こんな放クラが書けるようになりたい


61:名無しNIPPER
2021/05/25(火) 17:58:40.60 ID:Xm+5a+vV0


 おそらく自分は、普通の人生を送れない。
 
 なんとなくそう意識し始めたのは、たぶん中学生の時だったと思う。今は目の前に並ぶ面子を見て、ある意味改めてそう思ってる。
以下略 AAS



62:名無しNIPPER
2021/05/25(火) 17:59:59.93 ID:Xm+5a+vV0
 今朝レッスンを終えて、事務所に戻ると久しぶりにちょこ先輩と顔を合わせた。

「果穂、またお姉さんみたいになって……!」
「そんな親戚の人みたいな」

以下略 AAS



63:名無しNIPPER
2021/05/25(火) 18:04:49.36 ID:Xm+5a+vV0
「最近車移動多いんだって?」

 凛世さんがソファの裏から夏葉さんの髪を三つ編みにしているのを眺めていると、樹里ちゃんがあたしに話しかけきた。

「なんですか?」
以下略 AAS



64:名無しNIPPER
2021/05/25(火) 18:06:59.16 ID:Xm+5a+vV0
>>63
困ったような

困ったように


65:名無しNIPPER
2021/05/25(火) 18:08:19.02 ID:Xm+5a+vV0
「何々、何の話?」
「わっ」

 ちょこ先輩が後ろから抱きついてきた。しっかり拭いてるとはいえ、レッスンの後なのに。
 ちょっと身じろぎしながら目線を上げると、みんなあたしの方を見ていた。
以下略 AAS



66:名無しNIPPER
2021/05/25(火) 18:09:49.62 ID:Xm+5a+vV0

「果穂はホワイトソーダでよかった?」
「はい! ありがとうございます」

 凛世さんたちがドリンクバーから帰ってきて、器用に3つグラスを持ったちょこ先輩があたしの前に氷が入ったグラスを置いた。
以下略 AAS



67:名無しNIPPER
2021/05/25(火) 18:12:43.81 ID:Xm+5a+vV0
 楽しいな。
 放クラで集まるのも久しぶりだけど、お友達とこうして何でもない時間を過ごすのも久しぶりな気がする。最近は誰か1人と会うことはあっても、数人で会話するなんてことがあまりなかった。
 あたしにとっては普通の時間だけど、よく考えると、この歳の差で遊ぶような集団って、あまり想像できない。自分達以外だとどういう関係で集まるんだろう。
 あたしが16歳で、夏葉さんが24歳。その間の年齢もバラバラで、同じ地区に住んでいたとしても、ランドセルを背負っていた時期すら被らない人だっている。こうしてここにいるのが不思議だ。特別な関係だと思う。
 でも、あたしの人生にとっては普通の関係だ。あたしはこの人たちと出会う人生しか知らないし、当たりだと思う。
以下略 AAS



68:名無しNIPPER
2021/05/25(火) 18:17:11.75 ID:Xm+5a+vV0
「お待たせ……いたしました……」

 ちょこ先輩と凛世さんが帰ってきた。ちょこ先輩は水だけど、凛世さんはまた変な色の飲み物を持っている。

「また真っ黒じゃねぇか」
以下略 AAS



69:名無しNIPPER
2021/05/25(火) 18:18:42.89 ID:Xm+5a+vV0
おしまい。


70:名無しNIPPER[sage]
2021/05/26(水) 01:23:33.35 ID:MYafgEVzO
おつ


71:名無しNIPPER[sage]
2021/05/26(水) 07:43:35.01 ID:nfOvkMDZ0
非常に良き


71Res/64.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice