堀裕子「ぴーぴーかんかん?」
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16:名無しNIPPER
2021/06/23(水) 22:53:27.32 ID:YBAOIjLn0
「何してんの?」
俺が彼女に初めて話しかけた時の、乾いた喉から出た言葉はそんな言葉だったと思う。
「むむ……ちょっと待ってください! もう少しで行けそうな気がするので!」
彼女はそう言って先の割れたスプーンを握りしめていた。
これが俺らのファーストコンタクトだった。
「あっ……来てます! 来てます! えぇーいスプーンよ曲がれ! むむむむーん!」
「……」
「……」

教室はビックリするぐらいに静かで俺も彼女も二人して黙りこくって
窓越しに伝わる野球部や吹奏楽部たちの放課後の音と窓辺からの夕日だけが
その空間を満たしているように俺にはどこか思えた。



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