武内P「島村さんとの距離が近いようなんです」
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6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:19:35.82 ID:Om8/vz+U0
※ ※ ※



武内P「――という事がありました」

まゆP「アウトだろ」

武内P「……アウトでしょうか?」

まゆP「あの子から見れば俺やオマエはオッサンみたいな歳だぞ。オッサンの服を羽織るなんて、普通の女子高生なら強い抵抗感を持つ。抵抗感を持つどころか自分から喜んで羽織る理由はなんだ?」

武内P「……」

まゆP「彼シャツみたいだという自覚を持った後の行動は何だ? 恥ずかしがる以上に、オマエがどう感じたかの方に重きを置いている」

武内P「……」

まゆP「あとオマエ気をつけろ。若ければ恋に落ちたかもしれないなんて、女子高生がオッサンに言われれば怖気《おぞけ》が奔る言葉だぞ」

武内P「貴方の言う通りです。突然の事に動揺してしまい……」

まゆP「これは邪推かもしれないが、オマエの動揺を見抜いて言わせたかもしれん」
 
武内P「まさか……島村さんはそんな事はしません」

まゆP「オマエは……恋に盲目になった少女について、俺以上に詳しいとでも?」

武内P「あっ……すいません」

まゆP「島村卯月……あの子は危険だ」

武内P「……え?」

まゆP「例えばの話だが、パッションの女の子――そうだな、未央ちゃんや莉嘉ちゃんにしようか。あの子たちがオマエに挨拶がてら抱きついてきても、オマエはちゃんと注意できるだろ」

武内P「はい。このような事はしてはいけませんと」

まゆP「遊び半分のコミュニケーションだから注意しやすいもんな。じゃあ卯月ちゃんがオマエの服の裾をそっと握ったり、上着を貸してくださいというお願いを、注意したり突っぱねたりできるか」

武内P「そ、それは……」

まゆP「同性ならともかく、異性に対してそんな事をするとは考えにくい女の子が、自分に対してだけ勇気を振り絞ったアプローチを断るのは心が痛むもんな。相手が良い子であればあるほど、傷つけたくなくて断れない。強く言えない」

武内P「……」

まゆP「注意できないでいるうちに、相手の女の子は少しずつ大胆になる。昨日のアプローチは受け入れてくれた。戸惑っていたけど、恥ずかしそうにしてくれた。私の事を意識してくれている。今日はもう少し頑張ってみよう――という具合に」

武内P「な、なるほど」

まゆP「そんな女の子の健気で愛らしい想いを受け続けて、オマエは耐えられるか? 私はプロデューサーだから、大人だからと自分に言い聞かせる程度でこの猛攻をしのぎ切れるとでも?」

武内P「ま、待ってください! 島村さんが私をそういった目で見ているとは決まったわけではありません」

まゆP「オマエの思い込み……いや、自惚《うぬぼ》れに過ぎない可能性があると?」

武内P「普通に考えればそちらの可能性の方が高いでしょう。島村さんが、私のような男を好いている可能性よりも」

まゆP「武内さぁ……今のオマエにとって、最悪な事態って何だ?」

武内P「え? それは……」


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