カレン「……また明日も来るから」ルルーシュ「またのご来店をお待ちしてます」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2022/02/06(日) 18:50:36.67 ID:RiGVsfvVO
「ありがとうございました」

(はあ。結局、何も聞けなかった……)

コンビニを出て帰路につく。提げたレジ袋の重みはそのまま心情を表していて気が重い。
たぶん私はまたあのコンビニに行くだろう。
そしてそのたびに毎回心が揺れる。震える。

「あいつはもう……ゼロじゃないのに……」

缶ビールを飲みながら自分に言い聞かせる。
あれはただのコンビニ店員。相変わらずシュッとして爽やかだった。イケメン店員さん。

(あんなモヤシ……全然タイプじゃないし)

アッシュフォード学園でのルルーシュはやたら女生徒に人気があった。彼に黄色い声援を送るクラスメイトの女子を眺める私は冷めきっていた。いざという時に行動出来ない男なんて男じゃない。ルルーシュは軟弱だった。

(ゼロとは、似ても似つかないのに……)

そんな彼が仮面を被ると、レジスタンスを率いる頼れる指導者へと変貌した。いや、もとより資質はあったのだろう。なにせ彼は、ブリタニア皇帝の血を引く、皇族なのだから。

「なのにコンビニ店員とか何考えてんのよ」

口に出すとなんだか笑えてきた。少し酔っ払ったかも知れない。得体の知れないのはいつものこと。私は非日常にワクワクしていた。

(はあ……早く明日にならないかな……)

There must be the meaning of life.
(そこには確実に人生の意味がある)

「会いたいな……ルルーシュ」

Somehow unexpected happenings thrill me.(何故かは定かではないけれど、予想しなかった出来事が私を高揚させる)


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