勇者「正義も善もゴミもクズも一緒暮らしていける世界」
1- 20
2: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 22:55:00.10 ID:bn98H+Ip0
勇者「……は?」

魔法使い「何なの、このフワフワ浮いてる饅頭みたいな存在は?」

僧侶「こんな存在、事前に教会から入手した情報にありませんでした……」
以下略 AAS



3: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 22:58:58.24 ID:bn98H+Ip0
魔理沙「ふぅ〜、みかんおいしいぜ」

霊夢「相変わらず昼間から怠惰な生活を送ってるのね」

魔理沙「おっと、お茶お茶」ズズズ
以下略 AAS



4: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 23:03:04.28 ID:bn98H+Ip0
戦士「なに勝手に変な前説始めてんだ!」

勇者「戦士が『続けてくれや』とか言ったからだろ!」

戦士「いやだって、いきなり小芝居を始める魔物とか見たことねえし」
以下略 AAS



5: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 23:11:59.74 ID:bn98H+Ip0
魔理沙「それにしても、みかんとかお茶って、この魔国では不思議な存在だな」

霊夢「ここには食べ物も飲み物も普通に存在するわよ」

魔理沙「いや、ここではみんな自分たちの種族が食べる物や飲む物は自分たちの種族で調達するのが常識だろ」
以下略 AAS



6: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 23:33:14.36 ID:bn98H+Ip0
魔理沙「他人に食べてもらうために作るって、その人たちは自分の食べ物や飲み物をどうしてるんだ?」

霊夢「みかんやお茶を売った対価として、各種族から必要なものを調達してるのよ」

魔理沙「はえ〜、なんだか面倒な生き方だな」
以下略 AAS



7: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 23:37:11.91 ID:bn98H+Ip0
霊夢「魔理沙は、みかんとお茶が魔国のどのあたりで作られてるか知ってるかしら?」

魔理沙「東の方の、人間の王国との境界に近いシゾー地区だろ?」

魔理沙「あの辺りは私たちが生きていくのに必要な魔素が少ないから、あまり行きたくないんだぜ」
以下略 AAS



8: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 23:39:13.25 ID:bn98H+Ip0
霊夢「今から百数十年前、魔国は増え続ける魔族たちが自給自足を行うには土地が足りなくなっていた」

霊夢「一方、人間たちも王国の誕生により発展が進み、慢性的な物資不足に悩んでいた」

霊夢「足りないものを手っ取り早く手に入れようとするとき、戦争ほど魅力的な手段はない」
以下略 AAS



9: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 23:41:55.96 ID:bn98H+Ip0
魔理沙「じゃあ何のための戦争だ?」

霊夢「互いに相手の国を自分たちに忠実な国にしようとしたのよ」

魔理沙「ちょっと言っている意味が分からないんだぜ」
以下略 AAS



10: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 23:45:33.31 ID:bn98H+Ip0
霊夢「魔族も人間族も、はじめから戦争を効率的に進めたわけではないのよ」

霊夢「自分たちに有利な交易が無理だと分かった時、どちらも最初は大量の軍勢を引き連れて相手の領地に踏み入った」

霊夢「国境付近は当然すさまじい戦場となったわ」
以下略 AAS



11: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 23:48:21.65 ID:bn98H+Ip0
霊夢「その後、人間の王国ではさらに人口が増え、物資不足が深刻化していたわ」

魔理沙「みかんやお茶も失っているしな」

霊夢「人間族にとっても、みかんやお茶は生活必需品ではないと思うけど」
以下略 AAS



12: ◆T2EFhICLCo[saga]
2022/02/27(日) 23:51:59.15 ID:bn98H+Ip0
霊夢「結局、同族を根絶やしにしようするというあまりに無慈悲な王国軍の行いは魔王様の逆鱗に触れ、侵攻してきた王国軍は完膚なきまでに叩きのめされた」

霊夢「そして、もはや人間の王国から敵とみなされてしまったシゾー地区の人間族は、魔国が正式に保護するしかなくなったのよ」

霊夢「そうはいっても人間族にとって魔素の多い魔国内を歩き回ることは危険よ」
以下略 AAS



16Res/14.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice