ゴルゴ13「・・・バタコ?」
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10: ◆AeB9sjffNs[sage saga]
2022/08/25(木) 00:50:24.79 ID:2n4FxEo/0
PART5 平和な町に紛れて

――どこかの路地裏

トマス「やあミスター、また俺を雇ってくれて嬉しいぜ」

(トマス・フィールはゴルゴに認められたメークアップ・アーティストである。要するに特殊メイクで他人の顔を再現して成りすますための技能者である)
(登場回にハズレはないのでぜひ書店で買い求めましょう。読み終わったら神田神保町の杉本書店に売りに行こう)

トマス「あんたの依頼は神経を使うが金払いが良いからな。今度はどんな顔になりたいんだ」

G「特定の顔をこちらで指定するわけではない」

トマス「ふうん、俺がこれだと思うので良いってことかい。だったら参考になるものが欲しいな」

G「この写真をみてくれ・・・」

トマス「・・・・ なんだこりゃ・・・ ウサギさんに猫さん、クマさんにキツネさん・・・ こいつはカバだな」
   「なんだか人間に似てる奴もいるし、こっちは陶磁器の”どんぶり”だろ。大盛りご飯の上におかずを載せる器だ」
   「ひょっとしてメルヘンの世界に逃げ込みたくなったのかい」ハハハ

G「・・・」ジロ

トマス「あ、いや、あんたが巫山戯るなんて天地がひっくり返ってもあり得ないな」
    「それに依頼人に応えるのがプロの仕事ってものだ」

G「その群衆に紛れ込みたい。俺の体格等も考慮してお前の考えつく最も自然な一員にしてくれ」

トマス「わかったよ、"紛れ込む"というのなら数日間は特殊メイクをしたままになるな。その辺も少し考えさせてくれ」

G「・・・明後日までに結論を出すんだ。言っておくが俺の両手にメイクをしたままでも繊細な作業が出来るようにしろ」

トマス「明後日!? ・・・分かった、俺もプロだ。知識を総動員して作りあげてやろう!」


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