こんな恋愛がしたい  安部菜々編
1- 20
8:名無しNIPPER[sage saga]
2024/04/15(月) 21:22:46.94 ID:HdnryJIo0
その後、半年が目まぐるしく過ぎていった。
奇跡が起きるかも、とも思ったが、これまで何年もやってきて上手く行っていなかったことが、突然上手く行くわけが無かった。
菜々さんは、必死にアピールを続けたものの、ついぞ声を掛けてくる事務所は現れなかった。

そして、運命の5月15日、俺はいつもより早めに仕事を切り上げ、なけなしの貯金を下ろして買った婚約指輪を手に、菜々さんのもとへ向かった。
メイド喫茶のシフトが終わって、裏口から出てきたところを捕まえ、そのままプロポーズする、という算段だった。
緊張のために汗をダラダラ流しながら、事前に用意した告白の台詞を何度も呟き練習する姿は、端から見れば滑稽だったに違いない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
18Res/15.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice