過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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3:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:04:47.61 ID:2Z2/dwEo



「っ!」

 少女は床を強く蹴った。

 一瞬遅れて、顔の左真横を敵の一撃が上下に通り過ぎていく。

 ひゅん、という空気を切り裂く音が、耳元でパチパチと鳴る―――己の能力の余剰エネルギーによるものだ―――電気の音と混じり、切られた髪の一房が空を舞った。

「このっ!」

 罵声ギリギリの声とともに、少女の体から青白い電光がほとばしり、彼女を中心に放射状に放たれた。

 敵は大上段からの一撃を仕掛けた直後だ。通常ならば避けられるはずがない。

 しかし。

「ふっ!」

 敵は小さく息を吐き、慌てることなく己の武器を床に突き立てた。

 敵の武器は、何の冗談なのか、鋭く大きな鋏。そんなものを自在に操り、少女を攻撃し続けているのだ。

 片方の刃が床に刺さる一方、90度の角度を保持したもう片方の刃―――その先端が、撒き散らされる電流に向いた。


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