過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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4:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:05:38.64 ID:2Z2/dwEo

「っ!」

 電気的特性に従って、電撃は鋏の先端に集中し、そのままアースのように床に流し散らされる。

 一瞬にして攻撃を無力化された少女。敵が鋏を床から抜くタイムラグを追撃に使うのではなく、間合いを外すための跳躍に消費する。

 床を蹴る音が再び響き、ショートカットというにはやや長く、セミロングにはまだ短い茶色がかった髪が、相対的な風に小さく揺れた。

 助走なしで数メートルを稼げたのは、能力で筋肉への電気刺激を補正強化しているためだ。いまの彼女の身体能力は、通常の人間よりもずっと高い。

 にも関わらず、前髪から覗く彼女の瞳には、強い焦りが満ちていた。

 視線の先で、敵が鋏を構えなおした。

 子供のような―――下手すれば幼児とも見えそうな小さな身体に、それよりも大きかろうという鋏。

 高い窓から入る見事な月影に浮かんだその姿は、まるで死神の様。

 そして、



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