過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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7:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:09:05.32 ID:2Z2/dwEo



「はあっ、はあっ、はあっ」

 少女は己の攻撃の結果に半ば信じられない表情。衝動的な行動だったため、目の前のことに現実感がない。

 だが現実に相手は倒れ伏し、ぴくりとも動く様子を見せなかった。

「・・・・・・」

 大覇星祭が終了して数日。

 祭の規模が大きければ、それに応ずるように、後片付けもまた大騒ぎになるのが道理と言うもの。

 今日はその片付け最終日であり、明日からはその振替の連休だ。

 この体育館の片付けを担当していた少女はつい気が緩み、体育館の日だまりで眠ってしまっていたのだ。

 日が沈んだ気温の低下で目を覚まし、迫る門限とほっといて帰った同級生たちに恨み言を言いながら体育館を出ようとしたところに、いきなり襲い掛かってきたのが、このオッドアイだった。

 強制的に始まった戦いは、終始こちらの劣勢。この結果は、本当に偶然と偶然が重なったものだと確信できるものだった。

 だが、一瞬だけ少女の顔に浮かんだ安堵の色は、

「へー、すごいのね。この子を倒しちゃうのは流石、かな」

「!」

 不意に響いたもう一つの声によって、再び緊張に彩られた。


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