過去ログ - 佐天涙子「何この子カワイイ!!///」ギュッ 真庭人鳥「うわっ!?」
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[sage saga]
2011/06/24(金) 23:44:22.21 ID:67OF4pwr0
「……あれ?佐天さん?」
しかし、佐天がいなかった。
いや違う。佐天はしゃがんでいたのだ。そして初春のスカートを掴んだ。
「うーいーはーるー!!」
バサァッ!とスカートを捲る。
毎回恒例の佐天による初春へのスカート捲りである。
「…ひゃっ……///」
顔を一気に真っ赤にする初春。
「……な、ななな、何するんですか!!」
「へ〜今日は水色の縞パンかぁ〜。ナイスチョイス!」
「もう!佐天さん!」
初春は親指を立てる佐天の胸を叩く。
一部始終を見た、通りすがりの若い男子は顔を紅くしている。
「止めてくださいよぉ!本当!!」
「はははは…」
佐天は笑いながら、道を歩き始める。
初春は紅い顔のまま、ブツブツ…と佐天に文句を垂らしながら彼女について行く。
そんな彼女を見て、佐天は微笑む。
ああ、本当に平和だ。
夏休みに色々な事件に巻き込まれたりしたのだが、やっぱり平和が一番だ。
初春のスカートを捲って一日が始まり、初春のスカートを捲って一日が終わる……。そんな日々がずっと続けばいいと思った。
「………!」
佐天は立ち止まった。
「…佐天さん?」
初春はそんな彼女を不審がる。
佐天の眼はクワッと見開かれていた。
「……初…春…」
「はい」
「あれ…」
佐天は震える手で進行方向を指さした。
「…?」
初春は指さす方へ顔を向ける。
「………あれ…なんでしょう…?」
初春は目を細める。人ごみが多くて何を指しているのかわからなかった。
「……ちょっと待ってて…」
と言って、佐天は指さした方向へダッシュして走っていった。
「……ちょっ…佐天さん!?」
初春はいきなり走り出した佐天を追う。
しかし、瞬発力ゼロ・持久力ゼロ・体力ゼロの初春には彼女に追いつけるはずがなかった。
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