15:第一話 『新鮮緑豆もやし200g 前編』[sage saga]
2011/12/04(日) 04:02:00.17 ID:AzEYozbn0
「げ。そういや、着替え持ってきてなかった」
「あたしの貸そうか? 大きめのジャージあるから」
「おっ。サンキュー」
軽く返事をして、箪笥から黒い大きめのジャージを取り出した……が、よく見ると中学の時の僕のジャージだった。
どこ探しても見当たらないと思ったら、お前が持ってたのか著莪。
よくある探しているうちは見つからないが、どうでも良くなった時に見つかるあの現象。
まあ、色々言いたい事もあるが、今日は久しぶりに徹夜でSEGAに入り浸るとしよう。
脱衣場で服を脱ぎ、棚からタオルを取り出して浴室に入り、シャンプーで髪を洗う。
僕がいつも使っているような、リンスinシャンプー等ではなく、香りつきの高そうなやつである。
なんだか、格差を見せ付けられた気がして悔しいので、少し多めに使ってやるか。
そんな貧乏臭い贅沢をしたあと、僕は風呂に入って湯船に15分ほど浸かった――。
そして……シャワーを浴びてしばらくして、明日からの飯がなくなったことを思い出し、泣いた。
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