15:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/25(日) 22:48:29.29 ID:21JsyUv70
間もなく、視界が一面の闇に塗りつぶされた。
「帰ろう、ローラ。インデックスも君を待っている。マグヌス神父とて、君に死なれては
困るだろう。……そしてなにより」
上に向かって落ちていくような浮遊感。
漂うような不確かさの中で、手を握ってくれる誰かの存在だけがただ一つの救いだった。
「私の残り短い余生にも、できればつれあいが欲しいのでな」
「…………勝手になさい。幾つになっても、お人好しだけは治らないんだから」
それがローラにとって、生涯を懸けた怨敵との――――父親との、今生の別れとなった。
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