過去ログ - 一方通行「……好きなンだ」美琴「ごめん無理」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2012/02/24(金) 23:24:59.91 ID:vgyV5FEb0


天井「――というわけだ。絶対能力者進化実験、一方通行には喉から手が出るほど受けたい実験だろう?」


薄暗い照明が何とも言えぬ雰囲気を醸し出している中、天井は言う。
いかにもモテない理系男代表のような顔に、気味の悪い笑みを浮かべながら。
それと対峙するは学園都市第一位、一方通行である。
こちらも顔は整ってはいるものの、どこか人を突き放すような空気を纏う少年だ。
天井は一方通行の鋭い視線を浴びながらも、気味の悪い笑みを絶やすことなく鼻を鳴らす。
その様も自分に酔っているようで気持ちが悪い。


天井「それでだ、一方通行。今日からでも実験を開始したいんだが――」

一方通行「無理だ」


当然了承を得るだろう。
そう確信していた天井は目を丸くすると、軽く片眉を吊り上げた。


天井「……何がだ」


一方通行はその老人じみた白髪を掻き分けると、小さく舌打ちをする。
そして天井にチラと目線をやると、そのまま踵を返して扉に向かった。
天井に背を向けたまま一方通行は言う。


一方通行「実験だよ。これは俺には無理だってンだ」

天井「何を言って……お前が負けることはあり得ない」

一方通行「そォだろうなァ。俺も負ける気なンてない。……だがそォいうことじゃねェ」


一方通行は扉に手を掛ける。
顔だけを天井に向け、言葉を続けた。その表情は――何が嫌なのか、渋いものだ。


一方通行「第三位は俺には鬼門なンだよ」


訝しげに目を細めた天井に、バカにするような酷薄な笑みを浮かべると、手にぐっと力を加えた。
天井は一方通行のその様子に慌てたように手を伸ばす。
その行動も虚しく扉の隙間からは徐々に光が射し込んでいき――


天井「しかし、もう呼んでしまったんだが」

一方通行「え」


――開かれた扉の先には、第三位である御坂美琴そっくりの少女が立っていた。




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