過去ログ - 一方通行「……好きなンだ」美琴「ごめん無理」
1- 20
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2012/02/25(土) 01:27:58.02 ID:iDYIWzj20


一方通行は自嘲するように嗤うと、


一方通行「一週間見つめ続けたあとに、告白を考えたンだ」

天井「一週間……なぁ」


**


高鳴る胸を抑えながらも、一方通行は公園のベンチに座っていた。
しかし待てども少女は来ない。
いつもならばとっくに遊んでいるだろうに――と疑問に思っていると、ようやく少女は現れた。
唇を歪ませて、不安そうに瞳を潤ませながら。
けれど「今から告白をする」そう決意した一方通行は緊張のあまり少女のその様子に気がつくことはできなかった。
一方通行は大きく深呼吸をすると、ベンチから勢いよく立ち上がった。


「おおおおオイ! オマエ!!」


少女は驚いたように肩を震わせる。
そして一方通行を視界に納めると、顔を歪めた。


「アンタ……やっぱり今日もいたの」

「は、はァ!? 今日しかいねェよ!」

「……そう。うん、でどうしたの?」


少女の瞳が一方通行の瞳を真っ直ぐにさした。
一方通行は生唾を飲み込むと、ぎゅっと眉間に力を込めた。
拳を握りしめる。


「……好きなンだ」

「へ?」

「好きだ! 結婚してください!」


瞼を強く瞑り、叫ぶように喉を張り上げる。
(言った――言った、言ったンだ――!!)
息を上手く吸うことが出来ず、心拍が耳の近くで鳴っているようだ。
しかし、いつまでたっても返事がない。
一方通行はうっすらと目を開けると、少女は一歩、一方通行から離れていて。


「ごめん――無理」


そのときの少女の目はまるで糞虫を見るような目であった。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
404Res/174.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice