過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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3:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/06(金) 01:04:13.51 ID:/lOoac1x0


で、何故そんな彼女がボク五位堂結の所に来るのかと言うと、ボク達は幼馴染であり、昔から上流貴族のパーティーなど
でよく遊んでいた。美生が来なくなってしまったので、ボクも最近はあまり行ってないが。幼い頃、内気で臆病だったボク
を何かと気にかけてくれた恩があるので、出来る事なら彼女の助けになりたい。プライドの高い彼女は怒るだろうけど。

「美生は強いなあ……」

自分の席でせっせとノートを写している彼女を見て、ボクはぽつりとつぶやいた。ボクもとある出来事をきっかけに、
自分らしさを手に入れて強くなったと思ったが、まだまだ彼女には及ばない。

『強さの定義はそれぞれだ。あの娘も強いが、結だって負けてはいないぞ』

「ふふ、ありがとマルス」

ボクは自分の中にいる同居人に返事を返す。彼女はマルス。天界の女神様らしい。ひょんな事からボクの中に住み着き、
一緒に暮らしている。マルスは戦いの女神のようで、いつだって勝負にこだわる熱血さんだ。

『しかしああしてひとりで居るのを見ると、何とかしてやりたくなるな』

マルスがそう言って、美生を心配している。

「うん、ボクもそう思うんだけど、あまり構うと美生怒っちゃうからね。難しいんだよ」

『そうなのか……。難しいものだな』

マルスはしみじみとつぶやいた。

『あの娘は結以外に心を開けるような友人はいないのか?』

マルスが訊いてくる。なるほど、ひとりよりふたりでいけば頑固な彼女だって折れるかもしれない。

「いるにはいるんだけどね……」

ボクはそう言って、美生とボクのもうひとりの友人の席を見る。そこは空席だった。……また授業サボって屋上に
いるんだな。次は昼休みだ。ちょっと声かけてみるか。ボクはお弁当を持って、屋上に居る彼女の元へ行くのだった。






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