22: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 21:58:31.95 ID:OXXzthZN0
とりあえず気絶した垣根の復活をベンチに座って待っていると、そこに派手なドレスを着た少女が通りかかった。
ドレスの少女は垣根の顔を見るなり「久しぶりにあなたの顔を見たけど、まるで別人ね」と言いながら片足のヒールを脱いで額にグリグリと擦り付ける。
23: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 21:59:04.74 ID:OXXzthZN0
それを見ていた一方通行が、「もォオマエとそこのドレス女でペア契約しろよ、それで全部問題解決だ」と提案したのでその案に全員が乗っかることに。
24: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 21:59:56.36 ID:OXXzthZN0
その別れ際、垣根がドレスの少女に「お前『幻想御手』事件って知ってるか?」と訊ねてみたところ、ドレスの少女は「ビジネスホテルを予約してあげるから、そこで話してあげる」と返答したのだが、垣根はそれをすっぱりと「ならいいや、さっき電話したのもそれだけの用件だし」と断った。
ドレスの少女は「ふーん」とつまらなそうに鼻を鳴らすと、「ならあなたが暇な時にでも私を呼んでよね。その時の気分で話してあげるかもしれないし」と言い残して去っていった。
25: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 22:00:52.15 ID:OXXzthZN0
そしてそのまま黄泉川家に帰宅した三人の能力者は、リビングで殺人事件を捜査する『警備員』ごっこを繰り広げていた黄泉川と打ち止め、さらにソファーで顔面蒼白の芳川を発見して呆然とその光景を眺めていた。
その時の番外個体は「最終信号に『バストプレス』じゃー!」とよく分からない叫び声をあげながら打ち止めに突っ込んでいった。
26: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 22:01:34.24 ID:OXXzthZN0
ソファーで横たわる死体に巨乳に押し潰される幼女、家主はごっこ遊びに疲れたのか冷蔵庫からビールを取り出して一気飲みを始める。場は混沌を極めたが、それも深夜の時間帯に差し掛かれば自然と沈静化していった。
27: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 22:02:23.65 ID:OXXzthZN0
「(……昨日は馬鹿みてェに賑やかな一日だったなァ)」
一方通行は寝不足で鋭さ三割り増しの紅い瞳でぐぅすか眠る垣根を一瞥し、首筋のチョーカーに繋いであった充電器を外した。
28: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 22:03:03.85 ID:OXXzthZN0
届いたメールの差出人は【君だけの天才美少女】と悪ふざけ全開の登録名、もちろん一方通行はこんなふざけた人間を登録した覚えはない。
登録した覚えがないのなら、それは知らぬ間に自身の携帯へ登録されていたという事実を暗に物語っている。
29: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 22:03:59.91 ID:OXXzthZN0
そしてその事実に、一方通行はひとつだけ心当たりがあった。
昨日の『骨董屋』で、学園都市統括理事会の『ブレイン』を務める天才少女こと雲川芹亜との連絡先交換の際だ。
30: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 22:08:16.22 ID:OXXzthZN0
差出人:君だけの天才美少女
件名:食い逃げしてすまなかった
31:ミスったのでもう一度 ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 22:11:08.55 ID:OXXzthZN0
差出人:君だけの天才美少女
件名:食い逃げしてすまなかった
32: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/04/27(金) 22:12:41.10 ID:OXXzthZN0
「(……ふン、そもそもこの俺があンな器の小せェ女王に操られるワケがねェだろォが)」
メールを読み終えた一方通行は、携帯を閉じてベッドから起き上がる。
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