過去ログ - とある第一位の超次元蹴球
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103: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:48:07.36 ID:I6NI6GbO0


 「んー、そうねぇ。まだ私は“これから”やらなきゃいけない事があるからぁ、ここは大人しく麦野さんの言う事を聴いておこうかしらねぇ」

 それに対して食蜂は、人差し指を下唇に当てて可愛らしく小首を傾げてみせた。 
以下略



104: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:48:55.05 ID:I6NI6GbO0


 彼女も伊達で学園都市の第五位を名乗っているのではない。学園都市の第五位と認められた彼女には、常にその利便性に富んだ能力を求めて数多の科学者や『闇』が擦り寄って来ていた。

 少なくとも、『妹達』の件で学園都市の『闇』に初めて触れた御坂美琴より遥か過去から、食蜂操祈という少女は『闇』と関わっている。 
以下略



105: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:49:45.78 ID:I6NI6GbO0


 「……“これから”?」

 「そんなに怖い顔しないで絹旗さん。別にアナタには関係のない事だから……ね?」
以下略



106: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:50:50.72 ID:I6NI6GbO0


 「……、私の身内に手を出すつもりなら、私は超容赦しませんよ?」


以下略



107: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:52:01.38 ID:I6NI6GbO0


 「どうやらその男は『原石』と称されているらしいけど、それでも私の改竄力の前ではただの石ころと変わらない。 ……でもその男が優秀な人材であるという事実に変わりはないのよねぇ」

 「待て、黙って聴いてりゃ何さらっとふざけた事ぬかしてンだオマエ。 “あの件”でちったァ反省したのかと思ってみたが、蓋を開けたら微塵も変わっちゃいねェじゃねェか」
以下略



108: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:52:37.41 ID:I6NI6GbO0


 九月の中旬頃に学園都市の全域で行われた大規模な運動会である『大覇星祭』。 学園都市に住まう生徒が青春の汗を流していたその裏側で、食蜂は『妹達』を利用した“ある計画”を企んでいた。

 その頃一方通行は、病院から外出許可を得て打ち止めと共に『大覇星祭』が行われている学園都市内を歩き回っていたのだが、そこで打ち止めが唐突に『一〇〇三二号が危ない!ってミサカはミサカはあなたにエマージェンシー!!』と叫んだのが事の始まり。
以下略



109: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:53:16.07 ID:I6NI6GbO0


 そうして様々な経緯を経た後、学園都市の第一位と第五位が直接的な戦闘を繰り広げたのは、『大覇星祭』最終日の日没後に行われたフォークダンスの真っ最中だった。

 甘酸っぱくてせつない様々な感情が揺れる炎の傍らで踊る男女達の反面で、苦くて殺伐とした不快にまとわり付く『闇』の中で躍る超能力者達。
以下略



110: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:54:06.85 ID:I6NI6GbO0


 彼女が使用する『心理掌握』は、一方通行の通常生活レベル(赤外線の反射など)の『反射』でも簡単に無力化され、食蜂はその後一方通行が繰り出した情け容赦のない重い一撃を顔面に喰らって地面を無様に転がった。

 自慢の能力も通じず、その時従えていた数十名の駒も瞬殺され八方塞がりとなった彼女は、最後の手段として一方通行へ金輪際『妹達』には関わらないと彼に誓った。
以下略



111: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:54:46.97 ID:I6NI6GbO0




 そしてその日以降、第一位と第五位が遭遇することはなかったのだが、今現在こうして相対する二人の間には明瞭な溝が存在している。 それも深く、深く深く不快であり不愉快極まりない巨大な溝が。
以下略



112: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:55:38.21 ID:I6NI6GbO0


 「クスッ、『女の子の顔面を容赦なく殴って説教垂れてハイ改心』なんていう、アナタの想像する漫画みたいな展開力は私にはなかったのよねぇ。“あの件”で私は『妹達』には関わらないと誓っただけだし、それ以外の考えを改めたつもりはないのよ」

 「……、」
以下略



113: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:56:51.20 ID:I6NI6GbO0




 「それにこの常盤台の『女王』である私を屈服させる黒歴史を刻んでくれたアナタとは、……出来ればもう二度とアナタに会いたくなかったんだケドぉ、私の縄張りに侵入してきたのなら迎撃するしかないのよねぇ」
以下略



114: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:57:28.91 ID:I6NI6GbO0


 「……、ええ、アナタの言うとおり私という“一個人”でアナタ達の迎撃なんて不可能ね。でもぉ――」

 食蜂は間延びした声と共に星印の付いたカバンから長方形のリモコンを取り出して、その一番上に配置されたボタンを押した。
以下略



115: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:58:10.14 ID:I6NI6GbO0


 「――ッ」

 食蜂と一方通行の間に割り込むように出現した暴風は、一斉に五人へ襲いかかろうとするが――
以下略



116: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:58:51.51 ID:I6NI6GbO0


 真っ向からぶつかり合う暴風と烈風は拮抗し、双方の風の流れは互いに譲るように直進から直角へ変化する。

 これにより横一線に風のカーテンが出来上がるのだが、それは数秒も経たないうちに消滅していく。
以下略



117: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 11:59:38.07 ID:I6NI6GbO0


 一人はオレンジ色のバンダナを付けた少年。

 一人は水色の髪をポニーテールに纏めた少年。
以下略



118: ◆phLlq2zEWI[saga]
2012/05/13(日) 12:06:28.36 ID:I6NI6GbO0

今回の投下は以上です。

次回の投下は来週になりますが、もうすぐ>>1はテストが近いので明確な日付は言及できません、すみません…。

以下略



119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/05/13(日) 15:13:26.05 ID:IyjkEOwi0



120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/13(日) 17:04:36.15 ID:8Tj/NUhn0



121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/02(土) 09:46:11.31 ID:vfdP8WAX0
まだかなー


122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/18(月) 18:13:54.39 ID:NVnZvQOf0
まだかな


123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]
2012/07/19(木) 16:36:19.93 ID:gxUHQgm/o
そろそろ


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