過去ログ - P「エージェント菊地真?」真「はいっ!!」
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5:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/11(金) 20:26:13.90 ID:df/Ddu8Z0


「高木社長は何をしているんだ?宙組と海組の友好の懸け橋として、765プロは設立されたはずだろう?6家の息女を一同
 に集め、各々の家を結びつけるのが彼の仕事だと聞いているが」

 菊地が黒井に質問をする。彼の言った765プロとは、黒井の率いる961プロとはライバル関係にあるアイドル事務所で
ある。小さな事務所で所属しているアイドルもまだ大半が育成段階ではあるが、家柄が家柄だけに業界でも一目置かれて
いる。しかしその設立の目的は前述のとおり宙組と海組の友好を図ったものであり、その勢力を振るうことはなく6家の
娘達は家の対立とは関係なしに、純粋にアイドルを目指してレッスンに励んでいる。

「高木も一応対策は行ってはいたようだ。事務所の設立当初からこういう事態を想定して、宙組海組ほど大きな力を持って
 いないが『天海』の娘を引き入れ、更に京都の権力者『四条』、沖縄の大地主『我那覇』の娘も新たに事務所に引き入れて
 融和を図っていた。しかしどっちつかずの天海、自然主義の四条、そして楽天家の我那覇を入れる事で状況はますます
 悪化した。個人でそれなりの勢力を持つ3家を取り込んだのは流石だが、高木も目測を誤ったな」

「高木社長らしくないミスだな。まあ、彼も業界の第一線を退いて長いから勘が鈍ったのかもしれんな。天海も四条も
 我那覇も上手くその力を使うことが出来れば業界はより安定するが、いささか早計だったか」

 菊地が出て来たウーロン茶を一口飲み、新たに情報を手帳に書き足していく。公安の諜報員として彼は優秀である。
そして一通り情報をまとめると、菊池は黒井に向き直った。




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