過去ログ - P「エージェント菊地真?」真「はいっ!!」
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4:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/11(金) 20:25:08.35 ID:df/Ddu8Z0


「元々歴史が長いだけの家柄で、大きな権力を振るってはいなかったがな。しかしそんな如月家でも廃業するとなると、
業界のパワーバランスが一気に崩れる。魑魅魍魎が蠢く芸能界において、如月家は浄化機能を持った貴重な存在だった
からな。その如月家が消えるとなると、業界の汚染が危惧される」

「それは困るな。同じ『宙組』の連中はどうしている?『秋月』も『星井』も、まだ第一線で活躍しているだろう。
 それに『海組』の連中だっているはずだ。『水瀬』『双海』『三浦』に任せておけば、ある程度の危機は回避されると
 思うが」

 菊地の言葉に、黒井は軽く溜息をついて首を振る。「わかってないなあ」と言いたいようだ。

「確かに秋月も星井も現役だが、やつらは如月に比べて歴史が浅い。如月がいなくなると、その力は一気に低下するだろう。
 それに海組の連中が宙組に手を貸すとは思えん。奴らの中の悪さはそれこそ先祖代々受け継がれている。宙組の奴ら
 が空中分解しようが、海組の奴らは黙って見ているだけだろう。宙組が抑えていた業界の悪の大きさも知らずに、やつら
 は自分達が芸能界で大きな勢力を振るえるとほくそ笑んでいるだろうさ。全く、愚かな連中だよ」

 黒井は吐き捨てるように言った。現在、芸能界は6つの家によってその均衡が保たれている。姓に天体関係の字が付いた
「如月」「秋月」「星井」と、水関係が付いた「水瀬」「双海」「三浦」の6家である。前者を「宙組」と呼び、後者を
「海組」と呼んで、互いに対立しつつも芸能界を守って来た。今回宙組の如月家が廃業することでその均衡が崩れ、6家が
抑えていた芸能界のパワーバランスに変化が起きようとしているのだ。




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