過去ログ - もし一方通行の精神が脆弱だったら
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/11/12(月) 07:36:53.06 ID:oSEOSXpn0
今日時間出来たんで投稿します。
一方通行は夜の学園都市を歩く。
手にコンビニのビニール袋をぶら下げ、頭に黒のニット帽を髪がかくれるようにかぶり、黒いパーカーとベージュのズボンを着ている。
二十三夜の月だった。しかしその不完全な円の光は、繁華街の光に食い尽くされ、一方通行には届かない。
その内一方通行は大通りを外れ、人気のない住宅街への道に入っていく。そこは、一方通行が家に帰るためにはどうしても通らなければならない道であった。
一方通行の周りに人の気配が消えた時、建物の影から5、6人の人が出てきて彼を取り囲んだ。
スキルアウトA「おい、こいつでいいのか」
すると、一方通行にどこからかライトがあてられる。
そしてその透き通るような白い肌と赤い瞳を見て、誰かがこう続ける。
B「ああ間違いねぇ。赤い瞳を持つやつなんてめったにいねぇからな」
少年達は一方通行にじりじりと近づいていく。
C「これで髪が白かったら、な」
少年達と一方通行が数歩で接触する距離になった時、
一方通行は垂直に飛んだ。
D「ハア?!」
一方通行はビルの上にスッと降りる。
スキルアウト達は月を眺めているかのように上を見上げ、暫くの間動けないでいた。
まるで一方通行の本来の力など全く知らなかったかのように。
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