過去ログ - もし一方通行の精神が脆弱だったら
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/11/12(月) 07:39:23.67 ID:oSEOSXpn0


一方「(ちょっと失敗したかな……)」

一方通行は自宅にて、洗い物をしながら先程の逃走劇を反省していた。

一方通行は知られてはいけなかった。己の能力のことを。そして、戦ってはいけなかった。

彼は人を傷つけることを恐れている。

よって、己の目立つ髪を隠し、人通りの多い所を歩き、戦わずに逃げる。

(それでも、第一位っていう肩書きは敵を作るんだよなぁ)

スキルアウトが一方通行を狙うのは単純に能力者が嫌いだというのもあるし、第一位を倒すことで、自分たちの力を能力者たちや他のスキルアウト達に顕示するというのもある。

だが、一方通行は決して力を振るわなかった。なので、報復目的で襲ってくるスキルアウトはいない。

「……カラーコンタクト、買おうかな」

と、そこに

ガチャ

「帰ったぞ〜」

「あ、お帰りなさい


  木原先生   」


「ああ、ただいまっと」

一方通行は木原を出迎える。


そして木原は挨拶代わりに一方通行を殴る。


ドカッゴロゴロ

「うし、ちゃんと反射はってはんな。感心感心」

木原は一方通行が転がっていくのを見ながら、グローブが収まっている手を開閉させて手の調子を確かめる。

「(このマイクロマニピュレーターの調子もいいみてえだな。ま、こんなのなくてもいいんだが、念には念をってやつだ)」


「?!!木原先生!」

一方通行は、自分が殴られたことなどどうでもいいかのようにすぐに上体を起き上がらせ、木原を見つめる。

「僕、またなにか先生にご迷惑を…」

その表情には、様々な恐怖がこびりついていた。

「あいやいや。違う、違う。今のは反射の確認をしたかっただけだ。別に怒ってるわけじゃねぇよ」

木原は笑う。

「そ、そうですか。ならよかった〜」

一方通行も安堵の笑顔を浮かべる。

「床の血拭いとけよ。おれぁ風呂入ってくっから」

「はい、わかりました。後、夕食の準備出来てますので」

「おう、ありがとよ」

そういって木原は座っている一方通行の頭をわしゃわしゃと撫でた。

一方通行は気持ち良さそうに目を細める。

そして一方通行が見えない中で、木原はこらえきれないかのように笑いをこぼした。





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