過去ログ - もし一方通行の精神が脆弱だったら
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/11/11(日) 12:22:23.23 ID:G6ODWudA0
白「ここはこうしてこうすると……」

大「あ、そっか!わかった!ありがとう○○○くん!」

大人しそうな女の子は何度も白い少年に頭を下げ、華のような笑顔でただ一人のための教室から出て行った。
それと入れ替わるように、反対側の扉から活発な少年が入ってきた。

活発な少年のその顔は、髪の影に隠れ、白い少年からは窺えなかった。

活「おい、○○○」

白「あ、✻✻くん。なに?また宿題?もういい加減自分でやったほうが――」

活「お前、××のことどう思ってんだよ!」

白「え?」

活「どう思ってんのかって聞いてんだよ!」

白い少年は、この時、はじめて悪意というものを感じた。

少年はいつも一人で、周りにいたのは(表面上は)優しい大人たちばかり。

そんな彼は、信頼していたものから受ける悪意に驚き、戸惑い、混乱していた。

白「え?え?何?」

活発な少年は白い少年に近づき、鋭く睨みつける。

白い少年はそれに対し、怯え、戸惑うことしかできない。

活発な少年はしばらく体を震わせていたが、急にふっと無表情になった。

活「絶交だ」
白「……え」

活「もう俺に近づくな」

活発な少年は白い少年に背を向け、離れようとした。




白い少年にとって、活発な少年はこころの拠り所だった。

研究所の大人たちは優しいが、所詮白い少年をモルモットとしかみていない。その冷たさを、彼は子供ながらに感じていた。

そんな彼に話しかけ、友達になってくれた活発な少年。

どんなにうれしかったことか。

どんなにありがたかったか。

                        パーソナルリアリティ
白い少年は彼を失いたくないと強く願い――その思いは自分だけの現実に影響した。





「あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」





   チカラ
少年の能力は強すぎた。



逃がさないように、離れないようにと、掴んだ腕を引きちぎってしまうほどに。




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