過去ログ - 透華「この裸単騎には魔法が掛けてありますわよ!」衣「片腹大激痛!」
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12: ◆ttcnBecwyw[sage saga]
2013/02/08(金) 04:27:55.25 ID:hofuWirs0


萩原「……衣様は麻雀を覚えてこの方、勝利しか知りません。ここで一度勝利以外を知っておくことも、きっと悪くはな

いと思います」

透華「そうですわね。できるのならば、その方が良いですわよね……」

一「透華……?」


最後にそっと萩原が具申したことは、透華も気にはなっていたことであった。

衣は少なくとも満月時に負けたことは1度もない。

麻雀をしても自分が勝ってしまうだけなのに、しかし自分には麻雀しかない、と心のどこかで衣がそういう葛藤めいたも

のを持っている節は感じていた。何とかしようと5人で麻雀以外にもいろいろなことをしてきたが、恐らく完全には払拭

しきれていないのが現状だろう。

一度負ければ、そう言った頸木は外れるはずだ。自分が絶対唯一の異質ではないと知ることは衣にとってはきっと良いこ

と。

萩原は衣の実力を知っている。知っている上で、なおその赤木という人が勝つと思っているようだ。その人物もまた本

物、ということなのだろう。

だからそれは悪くない話のはずなのだが、どうにも透華は手放しでは喜べずにいた。



――最初に衣に勝つのは、私でありたかったですのに……。



まあ、その日に自分が2人を抑えて華麗に勝ってしまえば良いのだと、すぐに透華の思考はポジティブに回転を再開し始

めていた。



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