過去ログ - 士郎「不死身のサーヴァント」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/03(日) 06:14:41.42 ID:/qFCZUgAO
かれは呆然とその光景を眺めていた


暗い影を落とし始めた校庭で、黒衣の銃使いと白衣の槍使いのぶつかり合いが火花を散らしている

右腕を黄金の円筒状物体で封じた銃使いが左手の拳銃のみで器用に弾幕を張れば、相対する槍使いは凡そ人間の限界ギリギリを越えた反応で避わし、或いは左手にした銀の槍で叩き逸らす
そして反撃に一槍返すが銃使いは明らかに重症の胸傷を無視し至近距離から銃を放つ、槍使いも銃口がそちらを向いたときには既に反応しており相手の腹を蹴り体制を崩させると同時に反作用を利用して槍を引き抜く
放たれた弾は見当違いの方角で窓を割り、校舎の中にガラスを撒き散らしたのみで終わった

そんな現実場馴れした光景を衛宮士郎は唯呆然と眺めている事しか出来なかった
なにより二人の放つ殺気が或いは闘気が介入を許さない

気圧され、僅かに後ずさりする


その後ずさりが致命的だとも知らず


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