過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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◆3Y/5nAqmZM
[saga sage]
2013/07/01(月) 17:44:40.91 ID:uTDf1N9Ro
「えっと・・・うん、これで全部かな」
そのころ、由愛は一人で商店街に居た。商店街の人たちともすっかり顔なじみになり、ここ最近の安斎家では買い物は彼女のお仕事になっている。
王族、それも末娘であることから、生来身の回りのことは周りの妖精達がやってくれていた由愛にとって、自分がこうして誰かのために何かをすることは新鮮で面白かった。
しばらく前まで「お一人では何かあったら危険です」とついてこようとした翠も、今では納得してくれた。
(早く帰って、ご飯の準備しないと・・・あれ?)
アパートへ向かって歩き出そうとした由愛は、不意に自分を見つめる視線を感じた。
振り向いて見ると、銀の髪を二つにくくり、先をロールさせた髪型の少女が、こちらをじっと見つめている。
(え、っと・・・誰、だろう。あっ)
と、こちらが見返したことに気づいたらしい少女が、ふい、と目を逸らして立ち去っていく。
何だったのだろう、と一つ首をかしげ、由愛は改めて帰路についた。
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