過去ログ - とある魔術の禁書目録SS 幻想魔笛 『帰らず村』
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/09(火) 10:53:35.56 ID:G00B0c5Z0
円周「どうしたの当麻お兄ちゃん?……あ、エッチなのは後で、ね?」

上条「思ってもねぇよっ!?つーか小学生相手にどうこうする趣味はねぇしな!そうじゃなくって、今五和と話を――」

円周「逸話?だぁれ?」

上条「え、いやだって俺と話してたのは」

円周「失踪した学園生を探しに行く、って説明したよね?」

上条「した、けど。それは」

円周「うん、なーに?」

上条「……いや、なんでもない」

円周「これは独り言だけど、世界には色々な選択肢があるんだよっ」

円周「当麻お兄ちゃんがシスターさんを拾わなかったセカイ、第一位に負けたセカイとかね?」

円周「そういった『様々なセカイがごちゃ混ぜになって世界を構成している』んだ」

上条「明らかに俺に話しかけてると思うけど……それが?」

円周「能力開発でも教わったよね――自分だけの現実(パーソナルリアリティ)」

上条「俺には出来なかったけどな」

円周「超能力者が力を発現するためには、『重なり合っている現実を認識し、そこから自分だけの現実を構築する』」

円周「つまり、学生都市の能力者は様々なセカイから、『自分に都合の良いセカイ』を引き寄せてるんだね、ふっしぎーっ!」

上条「……良く分からないんだが」

円周「そうだねぇ――あ、お兄ちゃん。やっぱり正義ヒーロー側としては、弟狼を選ぶのがベターだと思うよ。好感度的にも」

上条「そんなもんは考慮してねぇ!……いや、まぁ確かに弟の方を助けたくなるけどさ」

ジジジッ

五和「やっぱり若い方が好みなんですかっ!?」

上条「やっぱりって言うなよ!俺は別に年下好きをこじらせて、る訳じゃ……」

五和「で、ですよねっ。年上系姉さん女房が至高だと思います!」

上条(俺は今、誰と喋ってたんだっけ……?)

上条「……あのさぁ五和さん?」

五和「どうしました、改まって」

上条「えっと、なんで学園都市を離れているのか、って話はしたよね?」

五和「はい、させて頂きました」

上条「狼の家族の話は……どっちを選んだんだ?」

五和「私が『どっちも助けられたいいのに』って言ったら、上条さんが『兄の方を……いや弟の方を助けたくなるよな』って」

上条(『自分だけの現実』の話が無くなってる……?)

上条「……あっれー……?」

五和「無理矢理連れ出しといて言うのも何なんですけど、体調良くないんでしたら、戻りましょうか?」

上条「いや、大丈夫。何も問題はないよ」

アナウンス『3番線に列車が入りまぁす。お客様は白線の内側にまでお下がりくだぁさい』

五和「って来ましたねー。じゃあ行きましょうかっ」

上条「……テンション上げられてもなー」


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