過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」4
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11: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/20(土) 23:13:38.24 ID:M4DF9N/20
垣根帝督がいたのは巨大なゴミ処理場だった。
表向きはともかく、裏ではクローン生産といった後ろ暗いこともしているここでは多くのゴミが発生する。
一般的なゴミから『ちょっと変わったゴミ』まで。
そういったものを一手に引き受けて処理するのがここだった。

「くっさ……くはねえな」

学園都市の無駄な力か、鼻を突くような臭いはほとんどしない。
ゴミを溜めておくためだろうタンクがいくつかあるが、見える限りではどれも空だった。
もしかしたら全部纏めて処分した直後なのかもしれない。
垣根の右手にはクレバスのような暗い穴がぽっかりと口を空けている。
その下に放棄されたゴミが溜まっているのだろう。

そんな場所で、垣根はさてどうしたものか、と思案する。
はっきり言えば迷子だった。というかどこに行けばいいのか分からない。
美琴と合流しようにももう互いがどこにいるかすら分からなかった。
かといって先に進もうと思ってもどこに親玉がいるか分からない。

「適当に暴れりゃひょっこり顔出すかね」

そんな冗談なのか本気なのか、非常に判断しづらい物騒なことを呟いた直後だった。
キコキコという金属が軋むような音が聞こえてきた。
嫌な音だった。聞き覚えのある音だった。珍しくもない音だった。
そしてその音を発する主が姿を見せた。


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