過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」4
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12: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/20(土) 23:17:24.63 ID:M4DF9N/20
「久しぶりーですねー。覚えてますかね? 忘れられてたら真剣にショックなんですが」

薄い緑のパジャマを着た女性だった。車椅子に乗っているところを見ると、足が悪いのかもしれない。
しかしそんなことなどどうでもよかった。
垣根の表情が、目つきが次々に変化していく。
最初は疑問。驚愕。敵意。そして殺意。
目の前にいる相手を正しく理解して、垣根帝督は獰猛に笑った。

「ああ、覚えてるぜ。その捻り潰したくなる笑顔。
まさか本当にテメェだったとはな、木原ァ……!!」

学園都市暗部の底を蠢く『木原』一族の一人、木原病理。
それがこの女性の名前だった。そして垣根帝督の能力開発を担当した科学者でもある。
だが垣根に木原病理に対する感謝の念など微塵も持ち合わせてはいない。
木原病理はただのマッドサイエンティスト。外道でしかない。
一方通行が木原数多に対して持ち合わせている感情とほぼ同じ、と言えば分かりやすいか。

「第三次製造計画。テメェがこれに加担する旨味は何だ。
マジで世界の軍事バランスをひっくり返そうとか思ってんのか?」

「いえいえ、そんな大層なものじゃなくてですね。
純粋な科学者としての興味ですよ。第三位のクローンはただの劣化品でしかなかった。
でもそれが今では比較にならない完成度になっています。
一体どこまで行けるんだろう。どこに行き着くんだろう。
そういう好奇心をどうしようもなく擽られるのは、科学者として当然なのでは?」

そのために国際法で禁止された人間のクローンを作って。
好き勝手にその体をいじくって、脳にまで手を加えて。
それらをただの興味本位で行う木原病理はやはり。


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