過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 22:15:01.82 ID:BX4MDBAAO
〜11〜

一方、衛星管制センターにて指揮を取っていた雲川は気を抜けば失神してしまいそうな重圧に耐えていた。

オペレーターA「敵軍大隊1、第三防衛ライン、突破します!非戦闘員、学生の避難が最優先だ!急げ!」

「――フランキスカ1だァ。現在ニューフィールズ上空を通過」

空中要塞の上陸から数えて80分前、入れ違う形で親船最中の出撃命令を受けイギリスへと飛び立つは――

オペレーターB「学園都市外周部からも2個大隊が侵攻中!防壁を展開し、駆動鎧部隊に迎え撃たせろ!」

「――こちらフランキスカ2。到達予定時刻まであとヒトマル」

オペレーターC「第21学区レーダーサイト、沈黙!封鎖線を放棄しても構わん!抽出打撃部隊を回せ!」

「フランキスカ3よ!後続部隊が私達を追い越して行ったわ!」

御坂美琴を救出すべく出撃した超音速ステルス爆撃機、コールサイン『フランキスカ』1・2・3の他に。

オペレーターD「フランキスカ4!貴艦は予定進路から大幅に外れている!繰り返す!フランキスカ4!」

後続部隊である『フランキスカ』4〜9が突如として命令無視し、飛行編隊から離脱し先行し始めたのだ。

雲川「脳波リンクを全面カットしろ!パイロットが廃人になっても構わん!機体に強制停止信号を送れ!」

オペレーターE「駄目です!相互リンクシグナルダウン!パイロット側からロックがかけられています!」

そこで雲川は思い当たる。何者かが指揮系統に割り込んでいる。それは雲川の考え得る最悪の形で的中した。

オペレーター男「信じられません!フランキスカ4から9まで、核弾頭ミサイルが積み込まれています!」

雲川「フランキスカ1から3!4から9を今すぐ撃墜しろ!このままじゃ“戦争”ですらなくなるけど!」

オペレーター女「フランキスカ1〜3、通信途絶!4〜9、攻撃体勢に移行!駄目です間に合いません!」

戦術核。本来は総司令部が幾多の手順を踏み数多の認証を経て装填される銀の弾丸の撃鉄が起こされたのだ。
戦争という大いなる獣を打ち倒す為の、闘争という赤き竜を殺す為の切り札。それが自分達の手では無く――

パイロット「コレヨリ、第二次ウンターネーメン・アイヒェ(柏作戦)ヲ実行ス。武運長久ヲ祈ラレタシ」

神の左手か悪魔の右手に握られた事を人間達は思い知らされた。




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