過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 22:17:42.30 ID:BX4MDBAAO
〜12〜

禁書目録「!?」

オルソラの報告を聞き、距離にして九千キロ、時差にして九時間を介し、インデックスが覚えたのは――
自国での戦術爆撃を無視しての敵国への戦略爆撃という、純軍事的に見て常識外れな用兵に対する戦慄。

禁書目録「――おるそら!主モニター!直映に回して!早く!」

モニターを切り替えると同時に、英空軍メンウィズヒル基地が爆撃され、通信が途絶したのを皮切りに――

オルソラ「目標、ロンドン上空に到達したのでございますよ!」

先ずテムズ西岸議事堂、次いでビッグベン、加えてダウニング街、首相官邸、内外務省省庁舎が吹き飛ぶ。
更に国防総省舎、政官庁舎群、バッキンガム宮、旧聖ジョージ大聖堂、ホースガーズまで爆撃されて行く。
スコットランドヤード本庁、大蔵会議局、ウエストミンスター寺院、ピカデリー通りに至るまで全てが――
大英帝国の築き上げて来た全てが、赤光に飲み込まれ、灰燼に帰し、塵芥すら残さず焼き尽くされて行く。
その破壊をもたらした爆撃機の烏合は、機体を九十度傾けながら高速回転し、嘲笑うかのように飛び回る。
応戦すら許さぬバルカン砲による一斉掃射、防戦すら許さぬミサイルと有線レーザーユニットの絨毯爆撃。
時速七千キロを超える学園都市の戦闘機を止める術などイギリスのみならず世界中の何処にも存在しない。
その上で英空軍メンウィズヒル基地が誇るエシュロンシステム及びレーダーサイトを破壊されたのである。
これで軍事無線、固定電話、携帯電話、Eメール、データ通信、スパイ衛星、電子偵察機、潜水艦等が――
使えなくなった今、前線部隊を指揮するどころか後方支援さえ出来ず、尾羽打ち枯らした半身不随も同然。

オルソラ「何て事を……」

白で染め抜いた盤面を黒で塗り替え、更にチェスボードごとひっくり返し、駒まで叩き割るような戦術。
商業地を地域ごと、市街地を恐怖に陥れ、行政府を無差別に、工場から港を精密に、吹き荒ぶ鉄風雷火。
軍人ならば自決、政治家ならば降伏を選ぶほどの壊滅的状況。だがインデックスは『聖職者』であった。

禁書目録「――処刑塔の天草式とアニェーゼ部隊に連絡して!」

オルソラ「!?」

禁書目録「敵軍の狙いは私達の士気を挫く為だけじゃないかも!処刑塔の守備を丸裸にする為なんだよ!」




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