過去ログ - 佐天「さ…佐天ライダー!?…」
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6: ◆dWjGmoVRTSfl[sage saga]
2013/08/19(月) 01:44:35.82 ID:uloFikpFo
黒子 「まぁったく、お二人とも、ここは病院なのですから、大騒ぎは他の方々のご迷惑ですの!
    ほらほら、初春はその涙と鼻水だらけの顔を洗ってきなさいな」

黒子 「それと…佐天さん…お帰りなさいですの…よく…よくご無事で…グスッ…」

佐天 「白井さん…心配をお掛けしました。」

美琴 「そういう黒子も初春さんのこと言えないでしょ?ほら、ハンカチ」

黒子 「ほ…ほねぇさま…嫌ですわ、お恥ずかしいところを」

再び部屋の出入口から声がたと思うと、一人の少女が部屋の中に入ってきた。
黒子と同じ常盤台の制服に身を包んだ少女『御坂美琴』は黒子にハンカチを渡すと、佐天の手を握った。
触れると解るが、彼女の手は小刻みに震えていた。

佐天 「御坂さん…心配を…」

美琴 「ううん…いいの、今はこうして生きているだけで、こうしておしゃべり出来るだけで…
    嬉しいかから……。」

佐天 「クスッ…御坂さんも、初春や白井さんのこと…言えませんね。」


医者 「ふむ、感動の対面の最中なのに申し訳ないんだけど、ちょっといいかな?」


美琴はあわてて手を話すと、恥ずかしそうに軽く鼻を啜りながら離れた。
カエル顔のお医者さんは、最初とあまり変わらぬ表情で私を見ている。
正直、存在を忘れていた…。


医者 「佐天さん…だったね、君の治療にあたって僕は告知して置かなければならない事がある。
    これは、場合によっては周りのさぽーとも必要になるかもしれないから、君達も聞いて欲しい。」

佐天 「告知…ですか?…まぁ、記憶しているだけでも凄い大怪我を負ったのは理解るんで、後遺症は覚悟
    してますけど…」

医者 「あぁ、怪我による後遺症は皆無だよ、それは保証してもいい、ただ、怪我した時の君の状況だがね、
    さっきも言った通り、君は一度死んでいる、奇跡的に損傷がなかった頭部以外の人体の8割は修復が
    不可能な状態だったんだよ、学園都市の医療技術でもね…」


8割…その数字を聞いた瞬間、気が遠くなりそうになった。


黒子 「8割…それでは普通は助かりませんの…」

医者 「うん、そこで僕は学園都市に訪れていた一人の科学者の協力を元に、君の体の修復を行ったんだ。
    科学者の名前は『本郷猛』…君と初春さんを救った人物だね」

佐天 「それで…その『本郷猛』さんは今どこに…一言でもお礼を言いたいんですけど…」

初春 「あの人は…学園都市に現れた無差別テロ集団を追って、学園都市の何処かに居るはずなんですが…」

黒子 「えぇ、ですが…目撃情報はあれど『本郷猛』さんを補足することが出来ませんの…。」

美琴 「私も、その人がそこのお医者さんと佐天さんの手術を担当した時に見ているけど、あの時は学園都市
    全体が混乱していて、怪我人もおおくて到底話しかけれる状況じゃ無かったわ…。」

医者 「で、佐天さん…これから君の退院の手続きをするんだけどね、もし体に違和感を感じた時、彼が君に
    伝えて欲しいと言った言葉が『ライダーは1人ではない』…何のことか検討もつかないがね…」

佐天 「は…はぁ…何のことか…さっぱりですね…」

佐天 「あ、でも、なんで科学者がそのテロリストを追っているんでしょう?」

医者 「それは僕にもわからないんだ、理由はとうとう教えてくれなかったからね」

佐天 「そう…ですか…」

医者 【…これでいいんだね…本郷猛…】


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