過去ログ - 苗木「あの日見た模擬刀の名前をボク達はまだ知らない」
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3: ◆Q0.xh6bENqjP[saga]
2013/08/27(火) 13:35:34.06 ID:ji3xJrOaP


苗木「……はぁ」


こうして定期報告を聞く度に頭をよぎってしまう。

もしボク達が経験したコロシアイも、日向クン達と同じようにプログラムの世界のものだったら。
そしたら今も彼らのように全員で笑い合う事ができたのだろうか。

頭を振る。何度考えても同じだ。
ボク達は彼らと違って現実でコロシアイをした。そして何人もの犠牲者を出してしまった。
死んでしまった人達は生き返らない。奇跡というのは、この世の仕組み自体を変えたりはしない。

ボクは決めたはずだ。彼らの死を引きずって行くと。


苗木「…………」

舞園「もしかして今のお仕事の電話ですか? ふふ、苗木君すっかり社会人らしくなりましたね!」ニコニコ

苗木「……はは、ありがと。仕事場じゃ、まだまだ怒られてばかりだけどね……」


…………?


いや、とにかく、何か遅い朝食でも作ろうか。
ただこれから一から作るのは精神的にあまり乗らないから、軽く作れるものにしてしまおう。
確か、インスタントラーメンがまだ残っていたはずだ。


舞園「あ、チキンラーメンですか? 私、卵二つほしいです!」

苗木「んー、了解」


彼女の希望通り、二つのお椀の内、一つには卵を二つ落とす。
そしてそれぞれテーブルまで運んでいき、向かい合って座る。


苗木「いただきます」

舞園「いただきます!」


ただのインスタントラーメンなのに、彼女はとても嬉しそうだ。
これなら作ったかいがあるっていうものだね。ただお湯かけて卵落としただけだけど。


…………さて。


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