過去ログ - ほむら「新しいバイトしたいのに杏子が行方不明だわ」
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1: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 11:17:48.53 ID:QOYZjCsI0
ほむらがワルプルギスを撃退できたループのSSです。
題名にはバイトとありますがぶっちゃけあんまりその話は出ません。


過去にVIPで書いた二作

ほむら「アルバイトしたいわ」杏子「そうだなー」
blog.livedoor.jp
ほむら「アルバイトやめるわ」杏子「それがいいよ」
blog.livedoor.jp

の続編となります。
まずはこちらに目を通して頂ければ幸いです。

こちらでスレ立てるのは初めてなのでいろいろ勝手は分かりませんが、よろしくお願いします。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 11:21:37.24 ID:QOYZjCsIo
ーー魔女結界

杏子「よし。ちょろいもんだぜ」

杏子は消滅した魔女の残影からグリーフシードをすくうと、もう一人の少女の方に向き直る。
以下略



3: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 11:22:30.92 ID:QOYZjCsIo
本来なら杏子はさやかと二人で魔女退治にあたるはずだった。

しかし今日、さやかはその恋人恭介とデートの約束があり、その妨害をするほどの無粋を杏子は持ち合わせてはいなかった。

また、魔女を一人で狩ることなど杏子にとっては朝飯前であり、現在のほむら、マミ、さやかのいずれかとタッグを組んで挑むということ自体彼女にとってはぬるま湯の様に感じられてならないのである。


4: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 11:23:16.59 ID:QOYZjCsIo
つまるところ、今日の杏子単独での魔女狩りは半分さやかを気遣ってのことであり、また一方で、彼女の久々にひとりで魔女と戦ってみたいという欲求に起因するものだった。

しかし、結局彼女は彼女の思うまま暴れる事が出来なかった。

それは杏子の隣のこの黒い少女が魔女結界に迷い込んでいたためだ。


5: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 11:27:33.93 ID:QOYZjCsIo
まったく、世の中ってのはよほどあたしと相性が悪く出来ているらしい。

生まれてこの方、あたしの思い通りになったことなんてありゃしねえ。

杏子は内心毒づきながらも、形だけは黒い少女を気遣うのだった。


6: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 11:28:17.00 ID:QOYZjCsIo
???「おや。キミは恩人じゃなくてヒマ人だったのか。なら礼は言わないよ」

黒い少女は無邪気に笑う。

杏子は自身の考え事のせいでこの少女とどんなやりとりをしていたのかしばしの間思い出せなかった。
以下略



7: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 11:28:51.81 ID:QOYZjCsIo
普通、こーゆー時はあたしの照れ隠しを汲み取って礼を言うのがスジじゃないかねえ。

どこか釈然としない物を感じつつ、

杏子「そうかい。じゃあヒマ人はこれでお暇するよ」
以下略



8: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 11:29:26.90 ID:QOYZjCsIo
???「待ってよヒマ人。それじゃあ私の気が済まない。どうか恩返しさせておくれ」

くるくるくねくねと黒い少女は杏子にまとわりつく。

杏子「ああ、うぜえ!じゃあありがとうって一言言えよ!それでチャラにしてやる」


9: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 11:30:38.75 ID:QOYZjCsIo
???「分かってないなあヒマ人。プレゼントっていうのは意外性があって初めてありがたみが出るんだよ」

???「指定された物を渡すだけなんて、ただのおつかいじゃないか」

???「だから私はヒマ人に、とっておきのサプライズをプレゼントしよう」
以下略



10: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 12:41:34.12 ID:QOYZjCsIo
しかし、鉤爪が切り裂いたのは直前まで杏子がいた空間だけで、当の杏子は大してサプライズした様子もなく、大きな宙返りでそれを回避していた。

杏子「はッ!どうもあたしは恩を仇で返される星の下に生まれついちゃったらしいね」

???「仇?とんでもない!私はただ魔法少女というシステムを理解出来てない哀れなヒマ人を救おうとしただけなのに」


11: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 12:46:12.87 ID:QOYZjCsIo
杏子「おあいにくさま。それ、あたしもう知ってんだ」

???「本当かい?驚いた…。それを知ってなお、魔法少女を続けているなんて。よほどの酔狂とみえる」

杏子「否定はしないさ。これでも、いまは生きてるのがそれなりに楽しいんだ。あんたのプレゼントは完全に的外れだったよ」


12: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 12:59:19.72 ID:QOYZjCsIo
???「そうそう!そーいや、ヒマ人はなんで私のプレゼントを避けれたんだい?後学のために教えてよ」

杏子「ああ?魔女結界の中であんたみたいに冷静を保てる一般人はいねえだろ」

杏子「だからあたしは派手に暴れられなかったんだ」
以下略



13: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 13:44:30.64 ID:QOYZjCsIo
???「そういうことか。よし!次からはもっと取り乱す事にするよ」

…「次」ということは、あたし以外にもターゲットがいるのか?

どっちにしろ狂人の類だ。関わりたくはなかったけど、ここまで首を突っ込んでしまっては仕方ない。


14: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 13:47:19.42 ID:QOYZjCsIo
杏子「おいあんた。あたしはひとつ質問に答えたんだ。次はあたしの質問に答えてもらうよ」

杏子「あんた一体何者だ?どこで魔法少女のシステムを知った。そしてなぜあたしを殺そうとした」

???「ヒマ人は欲張りだね。私はひとつしか質問しなかったのに」
以下略



15: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 13:53:42.83 ID:QOYZjCsIo
魔法少女に変身したキリカが杏子に迫る。

杏子「へえ。面白い!かかって来なよ呉キリカ!ぶちのめして洗いざらい吐かせてあげるからさッ!」

杏子の槍とキリカの鉤爪が交差した。


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/12(土) 15:58:17.85 ID:2nSNfngwo

投下終わったら宣言しような


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/12(土) 16:00:58.28 ID:b928NKyho
確かにあった方がいいけど強制するようなものでもない(宣言


18: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 17:21:51.41 ID:QOYZjCsIo
やべえ寝落ちしてたー続きあります

キリカ「うわっ!」

当初は杏子と互角に切り結んでいたキリカが吹き飛ばされる。
以下略



19: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 17:25:43.57 ID:QOYZjCsIo
キリカ(くっ!あんな攻撃も出来るのか。ヒマ人は意外と強いね!)

だがその程度で狼狽えるキリカではない。

すぐに杏子と向き直る。
以下略



20: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 17:28:53.48 ID:QOYZjCsIo
キリカ(だけど、今度はヒマ人が私を甘く見た番だね)

キリカ(速度低下!)

キリカの固有魔法、速度低下は、予め陣を張った領域内での全領域、あるいは特定の空間の速度を低下させる。


21: ◆QnqYInc3ms[saga]
2013/10/12(土) 17:41:17.72 ID:QOYZjCsIo
周到なキリカは、この魔女結界に迷い込んだ(ふりだが)時に、魔女結界全体に陣を張ってある。

魔女結界そのものが、キリカのフィールドに等しい。

この時キリカは正面の杏子の周りに速度低下をかけた。
以下略



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